作品一覧
その他
オンガク
私はデパートで買った総菜の袋を手に提げて土足で空家に入った。その空家では私の最愛の人が私を今か今かと待っている。 「遅くなってごめんね」 懐中電灯で照らしながら奥の扉を開けると薄暗がりの中であなたの肩がびくりとはねた。 「いい加減俺を自由にしろ」 あなたが裸のまま首につけられた鎖をじゃらじゃら...
茨の皇女