pikaの投稿作品一覧

今日はあなたの誕生日
多分 きっと 絶対そう
何の気無しに聞き出した
おめでとうって言ってあげると言ったけど
どうやらそれは無理みたい
私は今日あなたの誕生日を忘れたふりをした
あなた自身を忘れたふりをした
「誕生日おめでとう」
って私じゃない誰かに言われていればいいのに
私の知らないところで幸せを...

(A)
私の手はいつも冷え切っていて誰も握ってなどくれなかった
そんな私の白い指に触れて
暖かいと言う君に私は恋をした
(B)
手を繋いで　キスをして
強く 強く抱きしめて
その手で その唇で
君のすべてで…
(S)...

(A)
何も感じないのに
どうして　ねえ…
涙が出てくるの？
(B)
真っ暗闇が恐くて
目をつむることが
できなかった僕は
カーテンを開けて
窓の外の星を見た...

小さな　小さな　石ころひとつ
毎日　毎日　投げつづけたら
大きな　大きな　音をたてて
きれいに きれいに 砕け散った
「割れ物注意」の札をはって
大事に 大事に 守っていたのに
ほんのすこしのすき間が開いて
知らず 知らず 侵入された
僕は黙って ずっと見てた
どんどん 逃げてく 大事なモノたち...

廻る廻る 貴方と共に
プレタポルテ身につけて
運命の輪の中で永遠に
愛想笑い浮かべ廻り続ける
輝く舞台 悲しき姫君
まだ見ぬ救世主を待ち続ける
薔薇の花 棘が刺さる
胸の奥貫き 心が裂ければ良い
その唇から嘘が漏れて
偽りの自分を創り上げる...

夢のなかで夢をみた
起きてもそれはまだ夢で
安心してまた眠るんだ
暁の空はまだ来ない
このまま こうして眠っていたい
このまま ずうっと夢みていたい
無限に続く夢幻に心奪われ
まだ醒めてはいけないと自分を抑え
星のように数多なる存在を受け入れ堕ちましょう
今宵も私を夢のまた夢へといざなってくださいな...

散りゆく花を　救うことなどできないから
ただ　遠くから　その姿を見ている
去りゆくあなたを　留めることなどできないから
ただ　隣で一言　さよならと言う
滅びゆくこの世界を　守ることなどできないから
ただ　近くでそっと　寄り添う
壊れた音を　心地良いと感じる　
そんな自分になってはいけない
息を潜め...