彰人

もうどれだけ過ぎたかなんて
今更覚えてなんかないよ
どうせ会えやしないんだし
どうせ触れやしないんだし
君の温度はどこ　僕の温度はここ
・・・どうせ伝わらない
あとどれだけ過ぎればなんて
数えるのさえ面倒くさいよ
どうせ聞けやしないんだし
どうせ掴めやしないんだし...

「回る少女と独りの君」
少女は今日も回ってる　くるくるくるくるり
気が付けば上も下も分からなくなった
少女はいつも独りきり　くるくるくるくるり
気が付けば右も左も　わかんない　わかんない
普通に過ごしているだけなのに
周りに誰もいないない
君だって良く見たら
ほんとは独りなんでしょ？
さぁ　独りもん...

走り抜けた　深夜の静寂の中
君は探していた
自分の望む真実(こたえ)を
僕と君はすれ違った
探すものは同じはずなのに
互いの真実の先　同じ光はない
探し当てた真実は
万人にとっても真実だろうか
黒を白と呼ぶか
白を黒と呼ぶか...

優しさはどこへ向かうのだろう
貴方がその両の手ですくい上げたものは
一体どこへ向かうのだろう
貴方はあの日
私の言葉も拾い上げた
投げ捨てた想いだったのに
なぜそんなにも愛おしんでくれるのだろう
愛することそれは
まるごと受け入れること
過去も　今も　未来も...

午後3時　君からの電話
「私来月結婚するの」
「よかったな、おめでとう」
とっさにそう返事する
いつの間にか君は
知らないところで愛を見つけてた
渡せなかったココロ
滑り落ちて床に転がった
届くかな　今からでも
幸福(しあわせ)に満ちた君に...