作品一覧
その他
オンガク
先走る夏が悲鳴を上げる 青になり損ねた水色の空が 自暴自棄に濁ろうとする それは、君の泣き顔を思い出した日 皮膚を塞いだ湿度の記憶が またこの季節を引きずって来た日 どうしてあの日生きていた僕には 望んでも見えなかったのだろう 何を賭していたとしたら僕にも 君の「哀しい」が聴こえていたのか...
夏になり損ねた日