ほうじょうあきと といいます, 詩を書きます, 作詞もします.
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先走る夏が悲鳴を上げる
青になり損ねた水色の空が
自暴自棄に濁ろうとする
それは、君の泣き顔を思い出した日
皮膚を塞いだ湿度の記憶が
またこの季節を引きずって来た日
どうしてあの日生きていた僕には
望んでも見えなかったのだろう
何を賭していたとしたら僕にも
君の「哀しい」が聴こえていたのか...夏になり損ねた日
-
最後の冬はもう遠く去ったけれど
ずっと心の奥で消えない光
君の見つめる先がわからないまま
僕が見上げた空に浮かんだ星
今はどうか何も言わないで
次の言葉はもうわかってるから
『さよなら』が今は 冬のように澄んで
強く輝いた光が突き刺して
君のいた日々を攫った
僕はまだ空を見ている...いつかのシリウス
-
嗚呼 夜が明けて行く
真っ新な空の色
『もう僕は走り出さなきゃ』
声がそう嗾けたんだ
赤い後悔だとか
青い焦燥なんかが
僕の足にもたれかかる
振り払えるだろうか?
振り切れるだろうか?
違うな、僕がただ望んだことは...駆ける