タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧(10)
-
いざ、八八
桜に幕は 花吹雪
君を拐って
まるで逃避行
初音を
追って
美吉野へ
中、臨んで
柳に筆の 雨霰
傘を回して...八八の花
-
夜明け前の薄雲が月を攫う
口遊んでいた郷愁の歌
今や遠い細流は変わらぬまま
目映い春を運ぶのか
はらはらと散る花弁が
水面を埋める その頃に
僕の姿を思い出して
帰る鳥の羽ばたきを羨めば
足を絡めとる郷愁の歌
やがて温い微睡みを抜けた後に...花曇のノスタルジア
-
悠々 広がる
黄金の江に浮かぶ
鋭い舳先に
己の旗を掲げて
打ち払え雲を その先へ
未来を信じて
漕ぎ出せ いざ行かん
恐れを捨てて
目前に 敵なし
明けの走舸...明けの走舸
-
麗しの君よ この身を捧ぐ
紅に染む 爪先を見やれ
月も恥じらう
夜更けは静か
恋は微睡み
束の間の夢の中
君の腕に抱かれ
綻んだ鳳仙花
君を想えば 舞い上がる心
甘い蜜を食む 乙女の吐息...鳳仙花
-
電気信号の
深い海の中
聞こえたのは
ひとつの声
「見つけた恋は
ニセモノかしら?」
ロジカルに刻む
心音のビート
幸せを願うこと
もし許されるのなら...電子の心臓
-
時の波間を散りゆく花のように
傾く心 そっと差し出して
忘れざる 一片の夢に
今もまだ焔は燃えているのか
憂いは 泡沫の祈り
語られる姿を水面に映す
胸の狭間に浮かんでは消えてゆく
揺れる面影 きっと帰らない
焼け落ちる 錦の城には
今やもう涙は眠っていない...遠水は近火を救わず
-
金色の糸が 風に揺らめき
旅人はふたたび 東へとゆく
いづこへか 問いかける声に
答えを持たぬまま
ただ流るる 時に従う足で
遥か彼方へたどり着くのか
君去りしあとも この世は留まらず
氷の季節を 幾度も越えて
繰り返す旅路に 未だ迷えど
忘れざる 胸の爪痕に...君去りし季節
-
(A)
憧れた世界
溢れる音楽
がむしゃらに鳴らす
私のメロディー
(B)
急かした足元
ノイズに躓く
転がしたままの
音を手繰り寄せ...MUSE
-
目まぐるしく 毎日は 過ぎていく
忙しいままに
あれやこれやとさ
目まぐるしく 僕達を 追い立てる
気づかないままに
あれやこれやとさ
ふと 考える
いつの間に
こんな 日々に
慣れてしまったの...春海
-
憂鬱を飾り付ける 派手な ネオンライト
隠しきれない涙も ジュエルにして
今からあなたに一つ 罠を 仕掛けるわ
飲まれる前に弱音は 飲み込むのよ
待ってるだけじゃ何も 手に入らないわ
舐めないほうが いいんじゃないの?
失くしてしまったって 悔いるものは少ないわ
どうせ捨てる 心 すべて賭けましょう...金曜の夜はアバンチュールを