浅葱

[a]
ころころ転がる 僕の軽快な人生は
泣き虫さんを置いて進みだす
ティクタク、ティクタク
詰め込みすぎて 溢れたものは灰になって
底に何があるか忘れちゃった
ホワイト・ボックス
[b]
君が泣いて僕が笑う
ふわりふわり 世界が落ちるの...

[a]
口ずさむ　夜の吐息
月の端　まだ見えない笑み
幼き手を握ってくれた
あなたの姿　雲隠れ
[b]
一粒零れ落ちた雫
この袖が濡れてしまっても　追いかけたいよ
背に呼びかけた
[s]...

[a]
まだ僕の物語は　始まってすらないんだ
ブーツの底がきつく強く　絡んでほどけないけど
目を開けて前を見据え　銀の音響かせたら
足あげて大地蹴って　今全力で駆ける
[b]
迫りくる闇の声に　硬直してしまったとしても
交差するもの手繰り寄せて　立ち向かえ
[s]
傷つくこと恐れたら...

[s]
形ばかり　黄昏の色は空に消えてく
子供たちの伸ばされる手に　夢はあるの？
長い時を過ごした朝は　儚く見える
廃墟の隅　鳥のさえずりも
邪魔されて届かない
[a]
望んでたはずの自由（それ）　捨ててしまいそうになる
規制された言葉に　溺れてしまいそうだ
[b]...

[a]
誰も灯ると思ってなかった
心の端にあなたを見つけた
魔女と呼ばれ深い森の奥
近寄るものは一人もいないの
[b]
「こちらに来てはだめ」
捕らわれて抜け出せなくなる
運命なんて信じてないから
これ以上傷を広げないで...

[s]
今日も朝が来て　目を覚ました
カーテンから見える　あの光は
自分の心には　とても眩しいまま
[a]
ドアノブ握る手は　今でも震えるよ
煙がもやもや　目の前をうろついて
[b]
足元なんて見えるわけない　崖に来るまで知らなかったよ
この空の青さに...

[a]
廃工場の裏で
君の靴を見つけたよ
出会った瞳はとても
澄んだ色をしてたね
[b]
初めて出来た友達
大切にしたいと思うよ
遥か昔教えてくれた
基本通りの“ありがとう”...