タグ「アップテンポ」のついた投稿作品一覧(7)
-
靡いている花びらの夢を記して
綴じた無数の紙をいとおしむ
思い出せない記憶の底を撫でて
頼りない口笛を奏でてほしい
陽の光射す明日に背中を預けていても
埋もれた冷気に凍えそうになる
煌いている命にさえ影を重ねては
朽ちかけた起源をもう一度と願う
拾い集めた物語 紡ぎ合わせた事柄を
整え著すこの手で認...Record
-
夢を捉えて照準合わせに
忙しいフリしてばっか
足元見なきゃ危ないって
ほら段差に躓いてさ
慌てふためく姿晒して
土下座しますごめんなさい?
その過ち赦されませんよ
とっくに罪犯してますから、ね?
時を捕らえて巻き戻せと
何様のつもりですか...平成ニート予備軍ニ告グ
-
優しく風が吹く 生命(いのち)の色を光らせている
淡い緑の草原(くさはら)の上を滑り 花を揺らす
白い指が触れることを許したその微笑みは美しい
出来るだけ痛みの無いように少女(おとめ)はそっと、潔く……
芳しさを胸に抱いて愛しさで花を摘む
心の中で泣いていても唇で唄を口ずさむ
誰もいない場所に私と自...花を摘む少女は唄を口ずさむ
-
愛を歌う君のために
絶望を歌う僕は
希望という幻想(ゆめ)のために
生まれた奇跡
小さな手と手がきつく繋ぎ合う
二人の瞳は綺麗に光る
薄紅の頬と頬がそっと引き寄せ合う
微睡む日和は見守るだけ
地(つち)は砕かれて 天(そら)は隠れて
焔の嵐がすべてを攫う...運命
-
薫る幽玄の山風
楽の音 淑やかに
血塗る尖端の昂り
息の根 尽きるまで
水底に揺らぐ俤が詠う
篝火に浮かぶ憶念が嗤う
徒の廻廊 夢寐の燈籠
彷徨う眼を誑かす
千の武士 勝鬨を挙げ
久しい日輪に泪せよ...軍の華 扇の瑕
-
切な爪痕を優しくなぞる
偽りだけが痛みとして残った
柔らかな肌に戦慄の雨
闇く濁る涙は紅を纏う
戸惑いを忘却へ
手にした武器は冷気を湛え
銅の咎を研ぎ澄ます
聖戦の盾 火花と飛沫
鐘が鳴り止む日を待ち続けて
暗黒の虚 灰と塵が恨みを語る...紅と黄昏の戦士
-
変えられない歴史に飾った
磨き綺麗にされた石を
何度でも触れて確かめていた
時の流れに溺れながら
古びた月と太陽が朽ちる前に
新しい見えない力が目覚める
僕らの世界が生まれ変わった
愛が羽ばたくようで
消したはずの炎を胸に燻らせて
止められないんだ 確かな鼓動...Fate starts