ブックマークした作品
-
君がきっと忘れてしまうことを
一つ二つと数えています
傍にいるのに寂しく思うのは
隣り合うたび果てしない距離を知るからです
何億光年先に駆け抜けた
あの星の光を語るのと
変わらない深さで君を語って
僕の中に見出そうと漁っているのです
その罪の底までを測るよ
ロンディーノ...ロンディーノ
吹憐
-
透明な息を研いで 蒼ざめた月を
旋律が淡く溶ける 水面(みなも)へと誘う
揺らぐ 惑う 眩む 心
祈る 紡ぐ 願う 唄を
深く碧い その水底(みなどこ)に
貴方の瞳(め)は 何を見るのか
僕の贈る この灯(ともしび)を
どうか見つけて 微笑みかけて
過ぎ去りし夢の欠片 求め合う音を
還らざる時の願い...水葬歌
或瀬沙和@さわのじ