香雲「こううん」です 気の赴くままに詞を書いております
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〔1A〕
見渡すこの空に
ぼくの影が伸びる
〔1B〕
ふと 落とされた
その 星屑に
〔1A’〕
さあ 夜の帳(とばり)を
〔1サビ〕
十六光年離れた星に...十六光年の半透明
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〔1A〕
時間が止まった教室に
秘めやかに集う 少女の影は
いつしか静かに溶けてゆく
夢見る世界は 幻想なのか
くるり くるり くるり
同じ日々を
ゆらり ゆらり ゆらり
繰り返して
〔1サビ〕...大人に孵化する三秒前
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〔1A〕
舌先で 赤い果実 ころがす
視界が 溶けだす 昼下がり
指先で 掠めとった ボタンを
溶かした 世界に 放り出す
〔1B〕
そのまま 逃がして
すぐまた 捕らえて
浮かして 悶えて
焦らして 放って...赤い熱
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僕が「君」の背中を押して
「君」は空へ舞い上がった
透明な翼をはばたかせて
塗りこめた青い空へ
青い空と透明な翼
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〔A1〕
君の手をひいて 高く高く
夏の気配の中 君と走る
〔B1〕
今日までの日常を 脱ぎ捨てていく
新しい世界 君と見つめて
〔サビ1〕
I would go to the end of the world.
光輝く未来
遥か空を越えて...End of the world
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芭蕉が夢みた 珍道中
ひたすら歩けば 無我夢中
ひとりじゃさみしい I need you
ちょっとそこまで お出かけ中
パラッパッパッパ
奥の細道
深川 旅立ち 目指すは二見
旅への 思いが途切れぬ 芭蕉
庵の柱に 八句をかけ置き
今 踏みしめる 第一歩...奥の細道 ft.芭蕉
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〔A〕
ヒカリ差す ステージ
きみの手を にぎる
駆けだした 右足
遠くを 見つめている
〔転A〕
夢みてた いつかの
笑顔 思い出して
今、ここが そのとき
もう とまらない...ふたり、どこまでも
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お願い とめないで
恋に落ちていく この音を
聞き逃さないで
お願い とめないで
君に堕ちていく この足を
引きずらせないで
今は 会えなくてもいいんだ
きっと どこかで 巡り会うと
僕には 分かるんだ
巡り会えたら...夢の足音
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〔1A〕
ふっと 目がさめると
うそ もうこんな時間
かばんを掴んで 走り出す
かけこんだ 電車
後ろで閉まる 扉
おかしそうに笑う 君がいた
〔1B〕
いつもの 横顔
ふいに 近づいて...甘夏みかん
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君が楽しいとぼくは苦しい
君が幸せだとぼくは寂しい
ずっと遠くにいるから
ゆっくり癒しておいでよ
君が傷ついたときに
迎えにいってあげるよ
君が寂しいとぼくは嬉しい
君が悲しいとぼくは安らぐ
そっと近くにいるから
ゆっくり溶かしておいでよ...寂しさの感情
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遥か 揺れる 心 ひとり
君と ふたつ 分けて 枯れて
走る 声が 夏を 叫ぶ
蒼く 遠く 深く 忍ばせて
宵の 灯り 君の 背中
見つめ 掬う 明日の 気配
浸り ふたり 影が 迫る
夏の 香り 艶を 放つ
掠む 声が 夢に 誘う
Let me go そっと 指を 解いて...蜃気楼
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限りあるこのときを ただ見つめるだけで 立ち竦む
まだ 見えてこない光を ただ 待ちわびている
ときが進むごとに 取り残されていく
あなたの声が 聞こえたの 夢の中
ときを止めたら 心まで 凍らせて
できるのならば このままで 醒めないで
薬指を あなたと 重ねて
時計仕掛けの 夢に咲くものは
赤く...夢の痕
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溶けていきそうな熱と
あなたの冷めた視線に
わたしの視界は
ホワイトアウトする
何も望んではいないけど
少し希望をもちたいの
あなたの本音が分からない
あなたの言葉が分からない
冷めやらぬ喧騒と
あなたの温い体温に...曖昧な関係
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あなたが遠くに行くことが
嬉しくて 切ないの
夢の向こう側に
ついていけるのなら
あなたに連れていってほしい
そっとそばで見守るから
あなたの空気になりたいの
あなたの隣で微笑む少女
悲しくて 苦しいの
夢の淵に立って...緑の瞳
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せっかく会えたんだから
そう言って、君は
ぼくの手をひいて歩く
艶やかな黒髪と
白く踊るスカートが誘う
飛んでいってしまいそうで
ぼくはその手を、強く握り返したんだ
せっかく来たんだから
そう言って、君は
駆けあがっていく...君の空
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レンズの向こう側に
真っ青な世界が広がった
溶けていきそうな青の中に
一粒だけ幸せをひたした
あなたの向こう側に
真っ赤な世界が広がった
焼き付きそうな赤に
一粒だけ静寂をひたした
交ざらない二つは
そっと指切りをした...どこまでも溶けていくように