投稿作品5作品
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黒い月が昇った。
地上へと落下する。
音楽をかけない
カナル式イヤホンと一緒に。
ドクン、ドクンと身体を這い踊る熱。
生きていることが気持ち悪い。
ギラギラと光る、
出来たばかりの道路のノイズに。
サイズ違いのサンダルが置いていかれる。
銭湯の湯気を感じる独特の、...愛の詩
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惑星、空、浮かぶように、中性。
ホワイトボードの、もう消えない足跡。
鍵を開けるパスワードは、とっくの昔に忘れてしまった。
私を操るコントローラーは、狂って、
ずっと、右斜め前を走る。
消える言葉の端から端まで、不幸から幸せを。
そっちにいくなと、電源を切った。
夜よ明けないでくれ。
床に散らばるパ...夜が明ける
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夏の詩
どうやら、夏は終わったようだ。
乱立するビルが空を突き刺している。
どっかの誰かが起きてるせいで、
もう何回徹夜したのかわからない。
夏の太陽は正しく燃えていて海に溶ける。
遠くにあるはずなのに
行方を遮り突き刺される快感に
崩れる膝はコンクリートの鉄板に焼かれ
巡る血がぐつぐつと煮え始める...夏の詩(し)
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今、このつらくも幸せである日々の中
微睡(まどろ)みながらも自由を探した
今、苦しくも生きてしまう日々の中
私の心臓がいつ諦めようかと考えている
今、近くて遠い君との日々の中
想いだけは届けと言葉に託す
いつか、今の幸せな日々が終わり
目の前が見えない日々に変わったら
後戻りできないのだから
今、こ...告白
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私は貴方になりたかった。
溢れないように蓋をしていたのですが、
ついにそれは壊れてしまいました。
私は、私を削りすぎて
本当に、ついに本当になくなってしまいそうです。
自分が表現したい心の動きは、
うすら寒かったのです。
貴方は、大丈夫といってくれたのに
自分の表現したい悲しみに
深淵などなかったの...かいわれ大根が可愛い