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オンガク
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煤けた色の本を手に取った 隣にはリリーの香を詰めた缶 拙い文章の終わり 震える字で『眠たい』とだけ書き足されていた 「世界の終わりが欲しい」 あなたは小さく言った 僕が消えれば それを叶えられるなんて あの縹色の花に触れたのはもういつのことだったか 思い出せない 『サルヴァドールの教会で祈った』と...
リリー
夜
僕はあなたの世界でありたかった。
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