歌詞設定作品

お日さまが ほどけていく
軽やかな羽音を 拾って
もう一寸 聞いていて
ポンデローザ揺れる窓辺
薄味のセカイ ”足りない”探し
甘く実った 恋の一さじ
優しく立ち上る
融銅色のスープに 思い出す君は
あの朝もそうだ、歌っていたっけ。
こっそりと覗くガラスの向こう...

【応募採用】 黄いろのメモワール 【曲つきました!】

2430a

2430a

前のバージョンはかな表記

こまいぬさんの曲に採用頂きました。
素敵な動画は森田せらぎさん!見応え聞き応え両方ばっちりですなにとぞ!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19158520

モチーフ:宮沢賢治「黄いろのトマト」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1919_18095.html

「黄いろのトマト」本文内より文章を一部抜粋致しております。
※著作者没後五十年以上経過につき、著作権上は問題ありません。


コンソメのキューブが世界の根っこみたいなもので、
それの溶けた空気がスープ。時間がスープ。世界はスープ。
という感じで、物語をモチーフに抽象的で幻想的な感じを目指して。
コンソメスープにかかわるアレコレを実際の何かの比喩にしてみました。

「君」は「黄いろのトマト」のなかで、「私」に話しかける博物館のハチドリの剥製。
「ミィミ」も、同じく原作でハチドリの鳴き声が「ミィミィ」という擬音で表されているので、そこからとったハチドリの仮名のようなもの。
歌詞の中の「私」がハチドリと話していた「私」か、「黄いろのトマト」を読んだ読者かはぼかしました。

特殊読み
心:ここ
幻想:ゆめ
瞬間:いま
毎日:スープ

単語解説
ポンデローザ:トマトの品種
融銅:溶けた銅。宮沢賢治の詩の中で、朝日のメタフォル。
カンテラ:ランプの一種。燭台のようなもの。
砂粒:ここでは、カップの底に沈んだ胡椒の粒の比喩。
ハモニカ:ハーモニカのこと。ヒヨドリの声の比喩。

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