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今は何もない 古い国の物語 暗がりを照らした時に 枯れた思い出 紐解かれた “かつて栄えた国に 一人、娘がいた 彼女の世界は その日まるきり変わってしまった 娘は悪魔に恋をした 想いは通じた それが始まりの物語 「悪魔は人を愛すものではない それが定め それが悪魔」...
[応募歌詞] 最後の恋
ふーぎ
つきのわさんの『【タイトル・歌詞募集】曲名未定【民族調】』に歌詞応募させて頂きました。 哀愁のある、素敵な曲です。 http://piapro.jp/content/med3uet696qgnonp メロディーに哀愁を感じましたので、「失われた歴史」「新しい世界への始めの一歩」をイメージとして作詞しました。 筋立ては、歴史家が、民族対立のあった時代の伝承を発掘する、というものです。 伝承は対立民族の青年と、彼と恋に落ちた娘が駆け落ちした物語。伝承を読み、結末のわからない二人の行く末を歴史家は夢想します。 主題の恋が「最後の恋」「失われた物語」になったのは、伝承を発掘した歴史家の時代では、民族間の対立が完全に解消され、彼らのような悲恋が生まれない世界に変わったためです。 なお、Aパートの「娘」「悪魔」は、それぞれBパートの「女」「男」に対応しています。 青年の、差別からの脱出と、娘の成長をそれぞれ示してみたかったのですが、混乱を誘うようでしたら「娘」「悪魔」で統一した方が良いのかもしれません。 しかし、恋だの愛だのうるさい歌詞になってしまいました(そして補足も多い)。 初めて音楽に歌詞を合わせたのですが、魅力的な曲にどうやって歌詞を組み込んでいこうかと考えるのはとても楽しかったです。 素敵な機会をありがとうございました。