【KAITO】おもしろきこともなき世に【オリジナル完成版】
<1番>
時の流れに掉さして
我が世の春謳歌する
有象無象に背を向けて
鬼神となり駆け巡る
到る所の青山の地に
香りを添える紅梅の花
優しいその手で抱きしめて
三千世界の鴉を殺して
主(あなた)と朝寝がしてみたい
遥かに望む象頭山
雪と見紛う隅田の桜
去りし日は遠く遠く
武士(もののふ)は何に泣く
人間の冷暖は塵夢に帰し
世情の栄枯は水泡に付す
自ら笑う我が心拙にして
夢は迷う
【間奏】この身を抜け出でて夢は走る六十州
<2番>
西行く人を慕いつつ
夕陽を背に進んでく
世俗の名利打ち捨てて
孤独を抱え旅を行く
手折りかざさん紅梅の枝
三味を鳴らせば粉糠雨
優しい姿は誰のもの
三千世界の鴉を殺して
主(あなた)と朝寝がしてみたい
果てなく続く蒼天の空
馬関海峡我が艦は行く
去りし日は遠く遠く
武士(もののふ)は何に泣く
人間の冷暖は塵夢に帰し
世情の栄枯は水泡に付す
自ら笑う我が心拙にして
夢は迷う
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誰に語ろうか聞かしょうか
明日のことなど知りはせぬ
燃えて散るのは彼岸花
三千世界の鴉を殺して
主(あなた)と朝寝がしてみたい
独り佇む天涯の際
帰し方行く末何をか言わん
去りし日は遠く遠く
去りし日は遠く遠く
武士(もののふ)は何に泣く