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迫る東の空 ゆらゆらと 波に追われ 消えてゆく どうか行く末に口接けを 小夜啼鳥のように 涼しくなった肩を抱き 遠い君を望む 燹の灯り映った 地に背を向け 運命は唄いだす きりきりと 絡繰りの累年を捨てて どんな夢よりも射干玉な 世界に涙した...
因(よすが)作曲者:kumasu様
雪凪
kumasu様への応募作品 https://piapro.jp/t/D1hv 因(よすが)…安心して身を寄せるよりどころ 燹(せん)…兵乱によっておこる火事 累年(るいねん)…年を重ねること(ここでは「とき」と読んでます) 射干玉(ぬばたま)…黒髪や夢、夜などにかかる枕詞 棹差す(さおさす)…水棹を操ること。時流に乗る、又は逆らうこと 夜降ち(よぐたち)…夜更け 糾う(あざなう)…絡むように交え合わせる テーマが旅立ちや夏の終わりということを焦点に、旅の中でも舟が似合うような気がするなと考えた結果、このような詞が出来ました。曲を聞いてすぐに和な匂いの柔らかさや力強さ、切なさを感じて「好き!!」と惚れ込みました。 内容としては戦火から逃れるために一人船を出された少女が、その身分を隠すために髪と一緒に過去や未練をも断つという感じで、閉鎖的な場所での暮らしから突然抜け出た広い海は途方もないほど綺麗で、自然に身を預けながらこれから何をよりどころにしようか、と思い進むストーリーを考えてみました。 ただ強いだけではない、ただ切ないだけではないと思わせてくれるkumasu様の曲は、世界観を膨らませられてとても心地の良い作業となりました。ありがとうございます。 完全に独断で歌詞を入れる字数や場所を決めたので、ここは歌詞なくていい、入れてほしい等あればドンドコ対応いたします。またはお好きなように改変して下さいませ。