夏空(なつうつろ)
季節の移り変わりに伴う感情を表現しました。(つもり)
夏空(なつうつろ)
春の窓辺から覗く海が
コンパスのようで夏を指している
眺める僕をそこまで連れて行ってくれ
微かに残る匂いがぼくを嗤う
はぁ…。
朝顔が朝日に向かわず僕を見て嘲ってた
ひまなこですね
味も才もない五月の蝉の声が
まだまだやれるさと陽に向かってく
出来もしないことなんてないと輝く君
言の葉に溺れてる 俯瞰するぼく
今日で終わる春日の憂鬱も
明日はやさしくなりますように
今日は終わる明日は笑うから
きっと笑顔なぼくへ
日は変わり外気温が満員電車のようで
やさしさを穿っていた
気付かないフリしてさ
シラを切るうみ
わからないフリして
気楽ね
今日も終わる蛍舞う
誘蛾灯が気づかず猫をも殺す
今日も終わり好奇心
また明日は嗤われ秋燕
今日が始まる女郎花(おみなえし)
あぁ、綺麗に全て圧し伏せてくれ
今日で終わり火花散る
また笑えるように花霞(はながすみ)