夕立の投稿作品一覧
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A
赤い花弁が舞い上がり
白銀の剣を振りかざし
気高く戦え 乙女等よ
誇り高き魂を胸に
B
多くの亡骸を 乗り越えて
忠誠 野望 祈り 願え
たった一人になっても
戦い続けろ...「気高き乙女等」
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私を見ないで
こんな嫉妬にまみれた私を
赤い糸は自分から切ったの
もう耐えきれない さよなら
A
いつも いつまでも
一緒だと信じてた 信じて疑わなかった
だけど そう思っていたのは
私だけだったのね
B...「赤い糸」
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ねぇ 「好き」だなんて言わないで
そんな安っぽい言葉
「愛してる」って言ってよ
私を言葉で縛って
A
ゆっくりと歩き続ける 私と君
凸凹のない 平坦な道を
ふと 振り返って
後ろも見て欲しいの
私達の過ごした時間を...「言の葉」
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A
君の事を知りました
私の心の臓が じんわりと
暖かくなってゆく
笑顔なんて知らなくて
ぎこちなく頬が動く
B
君が教えてくれた
言の葉 触れ合い方
何もかもが 真新しくて...「ヲトメゴコロ」
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A
何かに引かれて 目を覚ます
目の前には大きな人の背中
此処は何処なんだろう
確か孤児院に 居たはずなのに
B
貴方は振り返って言った
「今日からここが君の家だよ」
杖をどこからか取り出し
花を出して見せた 貴方は...「マボロシサーカス」
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A
「命短し恋せよ乙女」
なんて 昔は言いました
それが今では 命なんて
長いモノ 恋する人なんて
僅かなものなのです
B
可愛く着飾って
頑張ってお化粧を 覚えて
少し背伸びして...「レトロモダン」
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A
「初めまして マスター」
産声をあげたのは 画面越しの少女
綺麗な容貌と 美しい歌声で
僕の心を 一瞬で虜にしたんだ
B
どんなに難しい音程でも
どんなに難しい強弱も
彼女は すんなりとやってのけた
いつしか僕は そんな彼女に...「機械的恋路」
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A
流れゆく景色の中 かつての仲間を思い出す
亡くなった戦友 体の部位を失くした自分
俺はお前に何を残せたのだろう 辺りは何も無くなり
花や草木も枯れ果てた 光の届かない
闇に牙を置き去りにして
空っぽになった体で歩いて行く
B
殴り書きの文字を 横目に見ながら
紙を破り捨て 靴紐を結ぶ...「旅」
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A
一緒に歩いて行こうよ
ほら 手を繋いでさ
外の世界は案外単純でさ
僕らを優しく迎えてくれるよ
B
自分の殻に閉じ篭ってた
外の世界が怖くて
ここは暗くて怖いけど
自分以外誰も居ない...「タマゴのカラ」