円ゆかりの投稿作品一覧
-
あたしの楽しみなドラマを
怪人怪盗が消し去った
君は熱血保安官
責任感に燃えて
全速力で追いかける あ あ
いつかTUTAYAで借りれるんだけど
君が見たかったアニメーション 一緒に借りてくるよ
町中が義賊(ヒーロー)の登場に沸いていても
あたしにはあんまり関係ないの
君がちゃんと帰ってきてくれるま...あたしの大好きチョコパイ
-
「さようなら」と音の波
雑踏 信号 灰色コンクリィト 君との距離
電線 烏 真っ黒い影 足元にひとつ 僕の体温
いつか話した 大人になるってこと
この先にあるのかな
いつか聞いた やさしい世界って
ここにもあるのかな
周波数が逢わない 気のせいかな
ここに居てもいいのかな
僕はそれでも ここから始め...さようなら と
-
僕は嘘吐きです(うそつき)
だって 悲しくもないのに
ずっと 悲しい歌を歌う
僕は嘘吐きです
きっと 難しいことなのに
さ も 簡単なことのように唱える
でもね それで誰かが共感してくれるなら
でもね それで誰かが勇気を持ってくれるなら
僕は嘘吐きで居たいと思うんだ
泣き止んだら 僕のことは忘れてい...うそつき
-
それはたぶんあおとよびます
何よりも透き通っていて
誰よりも静かに
いつも寄り添っている
目に見えて
唇で紡ぐことができて
けれど指で触れることは難く(かたく)
身を投じることで感じることができます。
それをたぶん 青と呼びます。
それはたぶん 彼女の色です。...たぶん
-
アキアカネが空を埋める。
ボクたちは終らない夏休みにとりつかれて
馬鹿みたいに明日を期待して
無垢な振りをしてはしゃいでみせていた
川原の砂利を足の裏で確かめて
冷たい水の中で光を反射する生白い足を見るたびに
本当はそんなこと無いってわかっていたんだけれど
でもそろそろ
無視できないくらい
アキアカ...蜻蛉と川と夏の終わり
-
一時間以内に使わないと魔法が消えちゃうんだ。
白い兎は小さな毛糸のミトンに優しく掬われたまま世話しなく鼻を動かしている。
頬を寒さに赤く染めて、慎重に魔法の使い道を選ぶ少年をぼんやりと霞む眼で見上げていたら彼とその向こうから降る雪の合間に月が見えた。
実はシルクハットの中に、もう一羽兎が居るのだけれ...魔法使いと兎と月と