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オンガク
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少女は独り、ベッドの上で膝を抱える。 自分が逃げただけだという自覚はあった。 ―――避けられないと分かっていたはずの問題から、目を背けただけなのだと。 「分かってたことなのに…」 膝に額を押し付け、強く強く目をつぶる。 「…分かってた、はずなのに…」 優しい声は、聞こえない。 <魔法の鏡の...
魔法の鏡の物語.5
翔破