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だんだんと千切れていく
真っ白い繭の糸
まだ小さいサナギのまま
サナギのままでいる
いつかはほつれてしまう
その時はきっと
生まれ変わるんだろう
降りしきる雨の中でも
日が照らす日常の中でも
殻から抜け出せないまま...

私は誰でしょう。
殻の中で、まだ待ってる私は愛されるのでしょうか？
外の世界はうるさくて、飛び出す私は怖いのです。
私は誰でしょう。
生まれても、決して愛されない。望んでいいの？
飛び出た私は、外の世界の音に、かき消されてしまうのです。
ずっとずっと、殻の中で、私は望んでしまうのです。
私は誰でしょ...

殻の中で眠る者
震える体を抱きしめて
今宵は満月　赤い月
不協和音に苛まれ
抉れた瞳で見る夢は
何時何時だって惨いもの
それでも尚、夢を見る
救い求めずにはいられずに
歌え歌え子守唄
忘れた感情探すため...

[A]
蝉が泣き叫ぶ朝　夢から醒めたんだ　
何も変わらない日常を過ごす
血も涙も流せないよ
どこにでもある人生だ
いつも殻に籠って自傷を繰り返す度に
「自分は必要ない人間」と
閉め切った部屋の中で
嘆いて　逃げ出したんだ
[B]...

冷蔵庫の扉は閉まっている
わずかな隙があったなら
すべて溶け落ち腐るから
あの恐ろしい外界とぼくの国との境界線
色とりどりのビタミン剤
仄かに響く振動音
あの恐ろしい外界とぼくの国との境界線
冷蔵庫の扉は閉まっている
冷蔵庫の扉は閉まっている...