Flower Box

また一つ放(はな)たれた無情(むじょう)なる黒鉄(くろがね)
空中に舞い散った深紅(しんく)の鉄(はがね)の華(はな)
善人も悪人も男でも女でも
目の前のターゲット　沈めろと指示された
守ること知る前に　戦うことを知る
人は散る　指先の動きだけで
少女が花を摘(つ)むごとく簡単に
平等に降り注ぐ鉛(...

雪が夜空を彩(いろど)るたびに　記憶の鍵が解(と)かれてゆく
煌(きら)めく月と澄んだ水面(みなも)　映る影が静かに揺れる
刻(きざ)むスッテプ　響くメロディー　硝子(がらす)のシャンデリアと
胸に刺さる薔薇の白さよ　愛すべきかの日々
赤い私と白の君　このぬくもりを分け合って
踊り続けましょう夢が褪...

濡れた黒髪　静かに揺らし　私の前に現る貴方(あなた)
一目見たらもう　囚(とら)われ堕(お)ちる　
がんじがらめの　愛の鎖に
世界は色褪(あ)せて　貴方だけが欲しい　
はやく堕ちてきなさい　愛という坩堝(るつぼ)の果てに
今宵(こよい)はふたりで　円舞曲(ワルツ)なんかはいかがかしら
ワインを煽(あ...

理不尽な世の中で　死に場所を　探してる
愚かな大人たちの　気まぐれが　憎らしい
あの日に犯した汚行(おこう)の形ある証が見えた
人は誰もが生きて　　　　死ぬ呪い　かけられる
短いその人生　　　　　　使い方　　教えてよ
なぜ恨み妬(ねた)むのか　傷つけて　微笑(わら)うのか
憎しみと悲しみが　　　　密...

月光(げっこう)に光る銀の刃が
尊(とうと)き血を流し白き片翼(かたよく)を切り落とすのだ
謂(いわ)れなき咎(とが)を追及され
一人の天使が楽園追われて腐敗した大地へ堕(お)ちてゆく
黒く染まる翼
慟哭(どうこく)はかき消える
高潔なその魂　　憎しみに支配されて
頬つたう熱い涙　　血の如き紅色(く...

何にも代えられない自由が欲しい
白くて強いこの翼で　どこまでも遠くへ　空駆けてく
さあ羽ばたこう　誰も知らない場所へ　その景色が見たい
魂燃やしこの一瞬を　誰より輝くから
自由になりたいって　みんな言うけど
誰もが一歩躊躇(ためら)ってる　後悔する前に　手を伸ばして！
前だけ見よう　後ろ指さされても...

ノイズに紛れ　群れる人混み
ネオンの海で　溺れている大人
退屈な日々　乾いた心
探して歩く　欲しい「もの」もわからないまま
踊る傘　雨の降る夜に見つけた
涙流す君のこと
止まる身体(からだ)　
荒れ狂う鼓動　
燃える激情
すぐにでも君の肩掴み抱きしめたいよ　...

うだるような夏風と
首筋に流れる汗とか
この忌まわしい渇きは
どうすれば癒せる
たとえば燃えるような激情
それが足りないものだとして
誰も教えちゃくれない
そんなこんなで夏が終わる
刹那の瞬き(またたき)の間(ま)に
煉獄の焔(ほむら)のよう...

明けない朝はない
誰かがそう言ってた
冷たい春の
昼下がり頃
止まぬ雨に降られていた
心の深くに
潜(ひそ)む弱虫な私が
雨につられて
出てきてはまた
頬に熱い雫流す...

見つめる　凛としたその横顔
愛しさと　混じる切なさ
叶わない　あなたとの未来ばかり
夢見てた　罪でしょうか
貴女のそばにいた　記憶さえもう
夢かと疑うばかり
現在(いま)を守るのなら　未来消えるだけの
恋だから　想いはつたえられない
唯一残された
僕の希望は entrust my dream to ...

この世界は俺にとって
孤独の檻　狂気の渦
深い闇に光が差す
生きる意味がそこに在(あ)った
君は一人泣いてた
雨が降る夜明け前
雨に流さずとも
君の憂い　俺が消すから
月よ星よ瞬け
虚空と虚像の果てに...