春瀬 烈の投稿作品一覧
-
腐り切ってるブラフと、どこまでも浅い希死念慮を
綺麗に絆して、首にかけてドレスコードを守って!
毎夜香るはランデブー、腹を満たしてよ晩餐会
ただ連なっていく、食べかけの皿が
何を口に入れているのか、わからずにゴクリと飲み込む
次の皿を持ってきたウェイターが、ニヤリと微笑む
「馬脚露わせや!」
...キッチュな晩餐 歌詞
-
ハッピーエンドは見込めないな
こんな生き様では
降る雨に項垂れ、何度だって飜ってきたんだ
バッドエンドも望めないな
ちゃんと泣けもしないから
誰彼に中指も立てられないような喜劇だわ
子供のまんまで、そう誰が愛してくれるのか
ヘドロの中でただ腐っているのも飽き飽きでしょう
逃げ出そうよ 要ら...愛を探しに 歌詞
-
まるで脳内またバグまみれ
子供でいられたら世話ない、笑えない?
んで、脳内誰かになれたふりで
にやけ面ひっさげて
僕らはきっと何も得ぬまま足りぬまま
業だけ背負って言った「満たされないや!」
それまた何度、繰り返してなんも変わりやしない
馬鹿なままだ!
サタデーナイト
泣かない訳にゃいかな...サタデーナイト 歌詞
-
いまじゃ言いたいことはひとつもないわ
この後に及び猿芝居
街に下賎な広告ひかり
いっそ落ちるわ共犯者に
君が笑い前髪揺れり
それがまた忽ち綺麗
誰にも見られないように
そっと息しようね
きみとゆらり
夜の帳、かい潜り、騙し、愛されて...TOBARI 歌詞
-
あなた以外まるで意味ない
なんて言えるほど馬鹿じゃない
それでも服に溢したワイン
あなたの笑み染みついたシーン
孤独になって阿呆晒したって
年甲斐なく生まれた意味探したって
涙交じり消えぬ祟り
リップシンクあたしの心
忘れないでいてよ、ただ当ててみてよ
一端のシンパシー...リップシンク 歌詞
-
ここは埃を被った映画館の中だ
二人だけが見返す映画
僕ら以外誰もいない、広告もない
「まるで世界がもう終わったみたいだ!」
カラカラと回るフィルム、あなたの横顔
僕ら永遠じゃないと本当はわかってなどない
あの映画みたいな報われる結末を
あの映画みたいな果てなどない夏を
僕らいまだに憧れてしま...シアター 歌詞
-
私、恋をしたまま死んでいきたいと
思って夜を過ごしている
何も叶わないまま
あなたと何にもなれないままを望んでいる
これ以上悲しいことになるくらいなら
あくびさえうつらない距離のままで
あなたといる未来が掠れていても
望んで止まない
どこまででもあなたは優しいから
声にその目に、明日も明後日...あくび 歌詞
-
腕にそっと触れていた。
長い睫毛の影を、私は夏の影に準えた。
じっとりと汗をかいていた。
あなたのこの木の舟を、この海に離すのだ。
夏が終わる度に、あなたを忘れぬようにと努めるんだろう。
あなたは、いつも夏の匂いがした。
きっと私の特別をあなたは、携えているんだろう。
あなたのはしゃぎ方は...潮風を結う 歌詞
-
この花は永くあるでしょうか
熟れる香りをあなたは知らない、触れることもない
例えば枯れる季節が来ても
あなたを探すようにさざめく過去に爛れていくの
気付かぬ涙ほろり。
二人いた部屋のランプも灯せず 唇が震える
はらるら
揺るる薫風が、春を連れ去った
ように消えたんだ、あなただけが
喜びは便箋に生き...はらるら 歌詞
-
花が咲くのを待っていたんだ、あなたと二人で。
いつごろだろうか。僕は間に合うだろうか?
肩にふわりと乗っていた、あなたの細い髪が
無造作に伸びた僕のと不釣り合いで、
なんだか可笑しかったな。
あなたの琥珀の目が細まってく。
どうして悲しそうな顔で笑うんだろう!
深呼吸ひとつ。
トパアズの香り...香り言 歌詞
-
「絵を描いたのは人生に耐える手段なんだ」遠い話だった
生きてんのすらくだんなくて、もう諦めていた そんな夜を描く
大人になりゃわかるもんだって、笑い方とか生き方とか
子供のまま擦れるだけで、傷口に痛みが塗られた
「今この景色を永遠に遺せたら」なんて
筆をとって絵を描いたことさえ、悔やんで仕方ない
身...花浮世 歌詞
-
雨が降っては 辿り着ける場所もないから 今のうちに 話しておこうか
あれから幾星霜 結局これで良かったのかな 詠み人知らずになる前に
振り返ってみれば 覚束ない足跡 思えば遠くにきたのかもしれない
軋む籐椅子に座る 痛んだ夢と二人 遣らずの雨音
この後悔も感傷も情動も 全てどう弔えばい...雨葬 歌詞