冬葉。

人に人に人に人に
俺は
誰よりも、なりたかったー…
並外れた力は
大切な者、壊すばかり。
いつからか、人を、避けていた。
「近づいて壊す、くらいなら」
自ら
１人を選んだ。
だ...

ある日
見つけたのは「彼」だった。
“化け物”と。呼ばれた喧嘩人形ー…
彼は
俺と同じ、浮いていた。
きっと
「同じだったから…」心の底から
嫌われた…
「殺す」
君は君は君は君は...

誰か誰か誰か誰か
俺を
愛してよー…
「人、ラブ!!」なんて、言ってはいるけど愛なんて知らない、分からない。
誰も教えてくれなかった、だから…
浮かぶ笑みは、歪んだまま
心も歪だ、と。どこかで、自分だけ笑った
いつもいつもいつもいつも
俺は
ひとりぼっちー…...

夜明け前の暗い時から
夜明けの光が差す時
１日が生まれる時に聞こえたのは
この世界の、どこか
きっと音が溢れる所からのー…“祝福”の歌。
「君は、全てに祝福されて生まれたの」
母は言った
父も言った
愛してくれた者、全てが言った
ならば…どうして？...

毎日毎日
同じことの繰り返し。
少しずつ、何かは変わっても
それに気づかぬまま
私は、今日も毎日を過ごしてく。
毎日
昇る日輪
毎日
起きる人間
毎日...