(仮)ひだまり

遠くの町で　雨が降っている(7-7) 柔い手には　雫が零れる(6-8) 戻れない　過去を願う　人々の目から(5-6-8) どこかの町に　灯が燈っている(7-7) 赤い灯が　ふわり降り続く(5-8) 進もうと　明日を見る　人々へ降る(5-5-7) 傷痕　を癒して　明日を生きるの(4-5-7) 幼い手は　羽根を握っている(6-8) 母に見せる　綺麗な赤色(6-8) 遠くの　傷付く手に　星が降る今日も（4-6-8） 遠くの　町で今　雨が降っている(4-5-7) だれかの　町は今　慈しみが芽吹く(4-5-9) どこかの　町に今　灯が燈っている(4-5-7) あなたの　羽は赤く　町を包む(4-6-6) （ふりがな） とおくのまちで　あめがふっている やわいてには　しずくがこぼれる もどれない　かこをねがう　ひとびとのめから どこかのまちに　ひがともっている あかいひが　ふわりふりつづく すすもうと　あすをみる　ひとびとへふる きずあと　をいやして　あすをいきるの おさないては　はねをにぎっている ははにみせる　きれいなあかいろ とおくの　きずつくてに　ほしがふるきょうも とおくの　まちでいま　あめがふっている だれかの　まちはいま　いつくしみがめぶく どこかの　まちにいま　ひがともっている あなたの　はねはあかく　まちをつつむ