みそくれよの投稿作品一覧
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風の音海の波 打ち寄せては流れ消えていくんだ
雨の音嵐の風 吹きつけては
風の波海の嵐 荒れて乱れては 掠れていくばかり
雨嵐 海の音 雨やんで凪ぐ
あなたと過ごした時間が 雨とともに流れさって
消えてしまうのを恐れてるわたし わたしは
あなたはもうここにはいないのに どうしていつまでも捜してしまう...alone
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きらめく星を失った 壊れた ガラス玉
それがわたしの手の中にある 大切な大切な宝もの
<間奏>
わたしの青の世界にようこそ
わたしは壊れた国の支配者
人びとは消え建物は壊れ
わたしの羽根は破れて裂けた
それでもわたしはこの国の女王
誰もいない国の支配者
星を失ったガラス玉だけが わたしの持つ...青の女王
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君がいなくなって ずいぶん経ったね
覚えてる? 君とわたしの時間を
あれから月日が流れても 忘れない
忘れられるはずがない わたしたちの時間
君と仰いだ花火
君と泳いだ海
どれも これも 記憶の真ん中に息づいて
君がくれた「好きだよ」の言葉
それは永遠の宝もの 色褪せることない
<間奏>...はじめまして。
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たゆたう心地いい海の中
仲間たちと一緒に遊ぶ
寄ってくるのは魚たち
わたしたちを恐がらず 遊んでくれる
チョウチョウウオに イラにサクラダイ
ハナナガモチノウオにハマクマノミ
気持ちいい海の中 ゆらゆら ゆらゆらゆら揺れる
魚たちに囲まれて
温かくて冷たい海の中 ゆらゆらゆらゆらと
仲間たちもはし...海中遊泳
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アイスみたいに蕩かせて
ココアみたいに 甘く
あなたのために甘く甘く
ミルクみたいにおいしくなるの
ケーキみたいに溶けそうに
こんがり焼いたパンケーキ
チョコをかけて甘く甘く
キャンディみたいに溶けてくの
あなたの好きなものは 何でも用意するわ
お菓子づくりは 任せてよ...あなたのためのドルチェ
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「じゃあね」そう言って 目を閉じる君
僕は 静かに それを見送る
<間奏>
君と 僕とは また 出会う
いくつもの世界で 巡り会う 再会を
僕たちが 幾度でも 出会うのは
重なりあった 多層世界
僕は君を見失うことはない
必ず見つける 君を見つける
幾多の多層世界で君は「また会ったね」...Re-birth―多層世界―
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ガラスの靴は壊れたの 絹のドレスは破れたの
裸足のわたしは 走っていくわ あなたのもとに一刻も早く
あなたへの想いは
ガラスの 靴じゃない
絹の ドレスじゃない
胸の奥の 燃え盛る火
金のティアラは砕けたの ダイヤの指輪は割れたのよ
ぼろぼろわたしは 懸命に走る あなたのもとへ一瞬でも早く
あなたへ...裸足のシンデレラ
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共犯者 わたしとあなたは共犯者
ダイヤにルビー、エメラルド、なんでも盗むわ
ただひとつ盗めない ものがあるのよ
それはあなたの心 心よ
とても言えない
わたしのほしいもの あなたは気づかず
単独犯 わたしは わたしは単独犯
ダイヤにルビー、エメラルド なんでも盗むわ
でも本当にほしいものは あなただ...単独犯
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盗まれたのは心の鍵
いやな人ね わたしのすべて
どうするつもりなのよ
わたしはいらない あなたなんて
だめだめやめてよ わたしの心を
探るのはやめて 覗かないで
わたしの秘密をあなただけには知られたくないの
わたしの心に何があるのか
それは秘密 大きな秘密
ないわないわ 認めないわ...恋色の鍵
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いっぱいのフリル ビギニにワンピース
真夏の波を全身に いっぱいに浴びて
さぁ、一気に飛び込みましょ
ざぶんと音立て全身に
塩辛い水をいっぱいに ためらいなく浴びて
真夏の太陽照りつけるけど
灼ける肌気持ちいい
ひりひりする感じがもう たまらない
もっともっと灼けて泳いで
ひとときの夏を...真夏にワン、ツー
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愛してはいけない人 恋してはいけない人
わたしとあの人には 大きな隔たりがあって
愛してはいけない 恋してはいけない
なのに どうして 惹かれてしまうの?
愛さずにはいられないの?
あなたがいなくちゃ生きていけない
あなたを感じなければ生きられない
<間奏>
惹かれてはいけない人 見つめてはいけない...Day and Night
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海の底 ゆらゆらり ゆらいで
わたしは たゆたう 波のまにまに
貝のように 魚のように はかなくて
静かな世界で 溶ければいいのに
<ひらがな表記>
うみのそこ ゆらゆらり ゆらいで
わたしは たゆたう なみのまにまに
かいのように さかなのように はかなくて
しずかなせかいで とければいいのに...ゆらゆらり
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あたしですか? 名無しの女の子 匿名希望でよろしくちょうだい
あなたですか? 住所不定無職 何もわからない謎の人ね
あなたもあたしも名無しのごんべ それでいいじゃない ねぇそうでしょう
匿名希望と住所不定 それでいいじゃない遊びましょ
名前? 仕事? 住所? そんなものなくたっていいじゃない
知る必...匿名希望
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蝋燭の灯 ゆらめき おまえは静かに服を脱ぐ
ゆけるだろう どこまでも ふたり深く果てるまで
その先は 誰も知らない 誘惑のユートピア
燃え盛る炎は 錆びついた鉄の味で
おまえの唇は にじみ出た血の味
おまえにくちづける
<間奏>
脱ぎ捨てた服 炎上げ おまえの肌はむきだしで
引き返す 必要などない ...鈍色ロマンス
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あなたの 優しい声 ここはきれいな場所 場所
風が吹き緑が萌えて、見渡すかぎりの新緑の海
わたしは うなずき あなたの手を取る
<間奏>
うん、そうだね 同じ言葉を 繰り返しながら
その緑に あなたが溶けていってしまうのを脅え
ここは きれいな場所 あなたは 静かに目を閉じた
<ひらがな表記>
あな...緑の柩
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あなたの膝に乗り あなたの与える
錠剤を呑み込む 白く激しい錠剤を
<間奏>
あなたのもとに座り あなたのかける鍵
鍵、手錠の鍵呑み込んで そうして消えていく
私はあなたのオートマタ
永遠に囚われの、美しい人形
私はあなたに飼われた女
あなたのいうとおりに動くの
あなたが望めば床を這う...オートマタ
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明日に行こう 走っていこう 明日ならいくつもあって
あたしの足も頑張ってる だから 明日に行こう 行こう 行こう
いやなことが あったって 明日が来れば 忘れられる
太陽が 月が星が あたしを励ましてくれる
元気出していこう 元気に行こう 元気だけがあたしの取柄だから
みんな元気? あたしは元気 そ...明日に行こう
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押しつけられた リボリバー放って 空が割れる ガラスが飛び散る
ガラスの雨で 全身濡れて それでも放った もう一撃 降るガラスの雨
どしたらいいんだろ リボルバーは黒々と 割れた空のかけら 反射している
降った雨は鋭く光り 僕の皮膚を切り裂いていく 切り裂かれて流れた血は
雨は 降って 殴って ただ...Reborn
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ah 光を腕にだいて飛び回る少女は
天使の化身か光の精か
僕はただ、そんな彼女を目を細め
見つめるばかりで心配になる
どこかに飛んでいってしまう
僕の手の届かないところ
あなたはとても自由で
ふわふわした羽根を持ってて
僕の手なんか届かない
ところまで舞い上がり...光を抱く少女
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小部屋には鳥籠がありました
鳥籠には固く鍵がかかってました
中に座るのは、鮮やかな赤の少女
鳥籠には赤い薔薇が一輪咲いて
見る者皆を喜ばせました
鳥籠には赤いドレスが広がっていて
その細工の美しさに皆が感嘆しました
鳥籠には赤い宝石が輝いていて
美しいきらめきに誰もが驚きました
鳥籠には赤い血潮が広...鮮紅少女
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I can’t feel you
I can’t see you
I can’t smell you
I can’t touch you
I can’t hear your voice……
わたしは負けるわけにはいかなくて
乗っ取られてしまってはならないので
だから今日も明日も月曜日も
剣を取り矢を...戦乙女(いくさおとめ)
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銀色の鎖に
つながれて 深い夢を見る
金色のころもを
着せられて 深く眠る
わたしは虜囚 悲しきとりこ
逃れられずに 今日もまた
終わりのない夢見る
茜色の夕日に染まる 夕暮れ
今日もまた 愛される夜が来る
わたしは玩具 つかまった小鳥...Ein-T-Lelia
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それは縦笛誰のもの
それは鉤爪誰殺めた
それは空篭何詰める
それは唐酒誰酔わせた
それは指先何を狂わせ
それはつま先何を踏み
それは夢中なにをか思う
それは赤花鮮やかに咲く
la la la la la la ……
lu lu lu lu lu lu ……...求愛譚歌
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本当だなんて言わないで
本当の気持ちだなんて口にしないで
泣かせないで 涙は嫌い
言わないでほしい 心は恐い
ずっとこの日々を過ごして
ずっとこの毎日のままで
それを壊す言葉なんて
聞きたくない知りたくない
本物の気持ちなんて
ただわたしを惑わせるだけ...本当のことなんて知りたくない
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月に願いを捧げたの
わたしを待っている人 どこかにいる人
会えますように 会えますように
こうして手を組みあわせて
わたしが会いたい人 会いたいと焦がれる人
会えますように 会えますように
ねぇ あなたなら知っているでしょう?
わたしを待っている人が誰なのか
わたしが会いたい人が誰なのか
願いは昨日...月に願いを捧げた夜
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海賊は姫君に恋をした
決して叶わぬと知っていながら
海賊は姫君に恋をした
船を打つ波の音 吹き荒れる嵐
金と銀に飾られた姫君には
すべて 似合わないものであると知っていながら
甲板を濡らす大きな波 ごうごうと荒れ狂う風
宝石と絹しかまとったことのない
姫君とは 住む世界が違うと知っていながら
海賊は...海賊は姫君に恋をした
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あなたもわたしもいらない子
父も母もない 不要な子
そんなあなたと巡り会い
あなたの胸に同じ傷を見て
わたしは思わず手を伸ばしたのです
わたしは思わず舌を伸ばしたのです
その傷が、同じ形をしていたから
傷が、同じ色をしていたから
きっとあなたも同じだろうと
わたしを同じ孤児だろうと...あなたと一緒に、これからも