月花―ツキカ―の投稿作品一覧
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A
去りし日々に還れ
物語の黒猫
語る王に騙れ
宣誓の様に
B
不快深い震える声
ゆらりゆらり
ふらふら
命を忘れた屍...滅びの咒
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「グランギニョル」
薔薇の模様の柩の中
眠る人形の閉じた瞳
花の顏 作り物 紛い物
美しい 麗しい 虚ろ
グランギニョルの暗幕
夜を統べる魔物の王
哀れな囚われの姫君
聖剣を持ちし皇子よ
歌え 踊れ 掌の上で...薔薇の柩のグランギニョル
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キャラが描けない
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カラカラお宝
髑髏の嗤う先
往路も行路もありゃしない
永久に彷徨い歩くが罰よ
壮美 薔薇
茨に絡めた人の肉
徐々に白骨変わりゆく
薔薇 壮美
茨が絡んだ肉の人
徐々に人体増えてゆく...桜花の咎鬼
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偽界
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召ませ カルヴァドス
禁忌の果実の香りに
うっとりしながら貴方は飲み干す
赤いワインのように
血と肉が
ワインとパン?
不思議な不思議な例えは
例えば神の子の血の味
カルヴァドスかと夢想する
背徳のエデン...罪の果実とカルヴァドス
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永遠に続くかくれんぼ
鬼のまんまの僕
褪せた記憶は
あの子の笑顔
帰る家がない
帰りたくない家
寒々しく吐き出される
要らない要らない
あんたは要らない
友達とか憧れてみたんだ...ふたり鬼ごっこ
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ひとつ
光が消えました
ひらひらと蝶は惑います
ふたつ
深みに嵌まります
振り上げた刃狂います
みっつ
見つけて見失う
未練ばかりでも壊れます
けたけた...くらやみかぞえうた
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時の森に巨大な扉
門番はカラカラ笑う髑髏
鴉が殻の無い空を飛んで
見えない結界にぶつかり
折れた頸
クルクル狂う
時計はネジ巻き
逆さ吊り
境界を超えて
白骨の指が摑む...ー偽界ーニセカイ
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…憎しみ
憎しみについて
語ろうか
其れは優しい蒲公英
アスファルトを破り咲く
土と種が芽が【出て、】
砕かれ成形された岩を破る
岩は砂に
何れ変わることを待ち望んだ
粘質に許されず...戯曲 増悪
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ハロウィンの夜(よる) TRICK OR TRICK(とりっくおあとりっく)
黒猫(くろねこ)【友達 ともだち】を連(つ)れて 悪戯(いたずら)のパーティ
(嗤う 嗤う 黒猫の 遊び(わらうわらうくろねこのあそび))
望(のぞ)まれぬ夜(よる) TRICK OR TRICK(とりっくおあとりっく)
...ハロウィン Bメロ
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綴じた物語の秒針が
永遠に動くように
扉を無理に抉じ開けて
拒絶する世界に飛び込んで
笑顔と涙を遺して
此の世界の菩提樹になろう
永久を預け遮ろう
生きた証を置き去りに
僕は消えよう
翼を無為に抉り取り...凍りついた物語
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硬い殻(から)の中に生きる
父親(ニンゲン)
透明な膜(まく)から
相手を見て
笑うだけで
壊れそうな生き物で
初めて見た
純粋さは
眩(まぶ)しすぎてさ
見たこと内緒にした...ダンスカーニバルエンディング
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月の光の爪に
肌を晒して
引き裂かれる
此の胸から堕ちる
黒髪の乙女
何度生まれ様と
変わらぬ白髪 朱き目
絶世の美貌と
永遠の呪いを
恨む事無き娘...滅びの鬼子
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S
結べぬ刃の糸
血塗りの鋼と
結いし髪の朱
A
月夜を臨んで
日輪に背を向け
竜よ虎よと叫ぶ
朱き戦乙女
B...月夜の戦乙女
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消えるはずの定めの種が
芽吹いたときに始まった
輪廻の連鎖という地獄に
もがく少女がひとりいたの
悲しみは言えない上に
憎しみは癒えないのだから
心に風穴(かざあな)を開けて
でも生きる
それだけを誓えたから
離れていく定めの月が...輪廻の進化
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綺麗な花を掻き集め
食卓に飾り微笑む
香りの無い
相応しいモノたち
晩餐が待ち遠しい
世にも奇妙な御馳走
下手物はお嫌い?
ねえどうなのかしら?
私ハ好事家
美味シイ貴方ヲ...下手物好事家晩餐会
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月夜を臨んで
日輪に背向け
竜よ虎よと叫ぶ
朱き戦乙女たち
一目見たが最期
二人暮らす最後
三日明けて陣
結びし鋼の意図と
血染めの刃は
散り...結え無き戀
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海の水と 空の月と星に
猫の目が 光る
愛の夢が 舟で銀の河を渡り
罪を 焼き尽くす
大空に夢を抱いて跳ぶ
優しさを振りほどき 征く
さあ
罪と罰なら
私が呑み込もう
儚さも消えるさ...羽猫
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はじめまして あめ
よろしくね おと
みずたまり むらさき
そまる
あたらしいゆめを
ぼくがえがいて
いきたいから
やわらかいせかいを
ぼくらしく
いろどりたいよ...雨
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A
愛しておりませう?
空の心臓で
貴方の優しき声を待ちつつ
B
球体の肘膝
綺麗に飾られ
売られ買われたお人形
S
人のやうに感じ...人形恋愛
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またたび酒傾け思い返す
にゃんグレーが家に来た日のこと
歩くのも下手くそなお前は
俺にお兄ちゃんと懐いた
俺はにゃんブラック
弟はにゃんグレー
妹はにゃんブラウン
娘はにゃんノワール
年を越せない筈の弟
そんなこと知りゃしないにゃんノワール...栄光のにゃんブラック伝説
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嗚呼、彼女は死にました
遺影を抱いてお葬式
さようなら初音ミクさん
お焼香して
涙して
お決まりの演出
お別れの儀式
私には関係ないよ
生前みんなに愛されて
歌姫として生きました...初音ミクのお葬式
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青空 暗闇に溶け
笑顔は 掻き消えて行くよ
涙は 地面に広がり
侵食されて行くんだよ
影に混乱し
笑い方も忘れ
息もできないよ
くるしい
子供の声
鬼ごっこして 気づけば...千年ひとり鬼ごっこ
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みんな後ろ向きに
歩いているのに
転ばないのね
ねえ 教えてよ
上手な歩き方とかさ
上手な伝え方とかを
にこにこしちゃって
羨ましいけれども
私には下手くそで
鳴き声は掻き消え...籠のなかの小鳥
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俺はヘタレな弟
情けない馬鹿な奴と
そんな風に演じてたけどね
愛してるってそう伝えたいなあ
俺の恋情知ってほしい
言いかけたけど
君の煌めく笑顔を
壊したくなくて
言葉を飲み込んだ
”好きです”...青の想い
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(S)
赤い林檎を右手に 344
銀のナイフを翳して 344
黒く 黒く 33
染め上げて 5
(S)
黒い林檎を右手に 344
銀のナイフを穢して 344
強く 強く 33
噛み締めて 5...禁忌の果実とナイフ
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宇宙の片隅を泳ぐ僕
犬掻きしなから
きゃはははは
狂っているよ
知っているよ
ひとつ ひとりの被害者が
ふたつ ふたりの風物詩
みっつ 淫らな見世物に
欲情している
カラダとココロを繋げよう...夕夏
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A(KAITO)
魔性の美しい瞳が
俺を貫いた
傍に居たい
どうかお願い
置いて去っていかないで
B(がくぽ)
人の心はよう解らぬ
我に食われても構わんか
無心に頷く人に手を...カニバリズムラブ
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A
赤い波が押し寄せる
ただただ廻り
進んでいく
止まったらおしまい
B
どこまで走ろうか
何を信じようか
酸素を取り込もうか
生きようか...赤い温度が消えるまで
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S
右の羽根は生の翼
左の羽根は死の翼
右手に赤子を抱き
左手に鎌を持つ
私は女神
A
残酷にはなれないわ
子供が泣けば
抱きしめて...矛盾の女神
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アダムは被害者なのか
イヴの林檎
蛇の誘惑に屈した女の証
楽園に生きながらも
道を外し
夫さえ巻き込んだ
イヴは悪だったのか
罪を犯した理由は興味
彼女は何故それを手にし…
何故 林檎はあるのか...神の楽園~人を生む「悪の女」たち~
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A
きょうはクリスマス
さいしんゲームきほしいんだ
〇〇〇〇〇〇〇〇〇
それよりみたい
サンタさん
B
〇〇〇〇〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇〇...Red&Blackサンタ
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A
狂った奴はそんな事
気にしない
嗤うだけさ
DNAに刻まれていた
その狂気に
B
心を病んでる
そう思うのなら
近づいておいで...DNANDEAD
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深い苦痛happy girl
幸せそうに無邪気に笑う
陰の絶望になど
気づかれないよう
知っているよsmile girl
幸福なんて無邪気さなんて
嘘で塗り固めてる
作り物だから
貴女は私が憎いでしょう
愛情は憎しみに...サバイバルチルドレン