タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(8)
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夜が明ければ朝が来る
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音も光もない夜の底だ
瞼をそっと落として浮かべる鼓動の果て
それは音沙汰もなく私の心臓を刺す
明日もあなたに会える事を信じている
明日を見た事なんてないのに
額の奥底に積み重ねたものも
埃を払うように空気に溶けてしまう
何故か他人事なんだ 自分の事なのに
終わりを覗いた時に初めて知るのだろう
明日が...夜が明ければ朝が来る
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濡れて張り付いた真っ白な裾が
纏わり付くのが煩わしい
足取りは重く何処へも行けない
どうせ止まないこの声に疲れたんだ
雨粒の形がそれぞれ違うみたいに
僕らの傘だって...
誰にもなれないから重ねたりしないで
足並み揃えず歩いていく
頬を伝っていく雨 迷い込んだ灰の中
降り続く世界なんて抜け出したい...初音ミク】雨と瑠璃唐草 【オリジナル】
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【初音ミク】雨と瑠璃唐草 【オリジナル】
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手のひらに落ちる
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少し汗ばんだ春の先で
歩いた線路沿いの帰り道
ぶつかりそうなその右肩は
心臓にまで触れてしまいそうだ
君の隣で壊れたメトロノーム
呼吸のリズムは乱されていく
さりげなく目を反らした
瞬く間に夢へと落ちていく僕は
その手を取りたいと願うだろう
胸の奥の温度が高まっていく...手のひらに落ちる
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懐かしい声が脳裏を掠めた
忙しなく切なく
春の香りに満たされた胸の内側が
湿った気がした
花びらよ、まだ散らないでよ
蒼く染まった日々に閉じ込めてよ
瞬きのようでかき混ぜられる胸
ありもしない永遠をほのかに信じていた
切り取った時に今を重ねて
明日なんていらないと憂いを吐き出した...蒼い日々
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蒼い日々