投稿作品2作品
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「私達がいたこと、思い出してくれるでしょ?」
マスターが満足したように首を縦にふる。
「じゃあ俺は皆が覚えてくれるような曲を作らないとな」
「お、マスターやる気」
レンが嬉しそうに笑う。
「大変ありがたいことに明日は天下の有休だからね。今夜は寝かせないよ?」
「「はーい!!」」
とびっきりの笑顔が食...記憶が思い出になってもⅡ
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『芸術家は死ぬのは怖くないんです』
レンとマスターと夕食を食べていた時、テレビニュースはそう言った。
このひと達も画面の向こうにいるのに、私達とは違うらしい。
マスターと同じ人間なんだって。
『芸術家は絵を、作品を遺せる。体は無くなっても心は生き続けるから怖くないんです』
それを聴いてレンは首を捻る...記憶が思い出になってもⅠ