ら・ディッツさん

“存在証明”　そんな神話に纏われて
例えばネクローシス
僕から僕が剥がれていく
透明な天国を目指してる群羊
一瞬の定石を貪り狂ってる
其れ、まるで傀儡　繰り返し畏る
実体無い怪物の重量感に
自分見失って　原型を失って
現実が僕を置いてくんだ
感情のその理由を騙す...

えぐれ、えぐれ、えぐれ、えぐれ、えぐれ
恋に心もカラダも削がして
えぐれ
成る可くしてアイノウ　愛悩の反芻回廊
額を挿げ替えたら妨害行為
他愛を知らない　残虐すぎる児戯
明日か、明日かと救いを待っている
化けの皮被った　愛の裏側に
まるで御話で聞かす性行為
本音も合板めいた　継ぎ接ぎだらけで...

頭を刺し喰らわれている
それくるみ割りみたいに
圧壊した脳は
それでも息を吸っていた
ヤバい色の水中を
藻掻くようにスイミング
嫉妬の感情が
目覚めのキスを待ってんだ
毒をもって毒を制せい
嫌いだ　こんな聲は...

心臓を隠したピエロ
愛情に飢える奴隷
見捨てられないように笑ってる
殺人的なまでの
狂気の承認欲求
本能の揺り籠を揺らすように踊る
痛さと恐さとを欺いたショービジネス
まだ生きてるか　動く屍か
どうなんだ
さあ　誰もが望むサアカス...

ハロー、聞こえますか　真空の先の小さな声が
ずっと待ってるから　いつか気付いて
実体の無い言葉でその身を綺麗に塗り固めて
虚構を着飾るのはしたくないや
絵を描くみたいに点を繋いでく
よく出来た美術品と照らし合わせてる
持てる言語の全てを尽くしたって
取り残された気持ち　言い得ないけど
何も持たない手...

あたしこんなんじゃない　こんなんじゃない
構造の狂った他人の不出来さの
或いはきっと不協和音のような　
粗を探し当てて　背後から突き刺す暗殺者
全ては欠乏した何かを刈り取って
内なる優位性に安堵するため
自分のが凄いと　優れているんだと
前行く人に手を差し向ける
なんとお粗末な排泄行為なんでしょう
...

嫌われたくない一心
故に人の言う事はちゃんと守ってるが
自己犠牲、言葉の報酬
それでいいのか人生
クラクラクランベリィ
かなり麻痺してる感覚
嬉し悲し楽しも今やどういうんだ
体裁ばっか気になって
馬鹿に化かし誤魔化す日々　パッパッパ
自由意思と自己尊重の欠如を知るも...

好尚の仮面被ったウッドペッカーは歌う
ハイエンドへ千切れさす想い一つ
思い遣りか何かわからないメッセージ
頽廃したこの胸を傲慢に射撃つ
生きてる事が全部嘘になるぐらい
今、確かに壊れてるんだ　何もかも
さんざめく並行線に焼かれちゃって
蔑んで　乾くメイデー　暗号化されてゆく
もっともっと狂って　そら...