音坂@ついったさん

音坂@ついったさん

otosaka

短編中心にテキスト投下してます。
リンレン、レンリン大好きな鏡音廃。
お気軽にコメント残してやって下さいー(*´ω`*)
プロフ画は嫁兼相方のぴこた氏に描いて頂きました!大感謝!
最近は使い方のわからないついったでもうろちょろしてますー

■個人サイト■
http://nanos.jp/keyring/
■ついった
http://twitter.com/otosaka19

もっと見る

ピアプロバッジ

フォロー(16)

  • Fate
  • のき
  • G9Fried GRM
  • hiyo
  • かりん
  • 灰音瑚々
  • oriza
  • Dios/シグナルP
  • おればなな
  • mothy_悪ノP
  • れれれP
  • ばたこ(ひよこまんじゅう)

作品に付けられたタグ

イチオシ作品

【リトレカ】ねむくない

 深夜だというのに、心臓は日中よりよっぽど活発に活動していた。  まったく眠れる気がしない。リントと過ごす夜はいつもこうだ。  それを分かった上でなお甘やかす、わたしの愚かしいことったら、本当に救えない。  ホラー番組を見た彼が泣きそうな顔をして部屋へ来たのは、もう四時間も前のことになる。  さて――現在は、と言えば、ものの見事に熟睡である。 頑なにわたしの手を放そうとしないことが、当初の怖がりようの唯一の名残だ。  怖くて眠れないと泣き付いてきたくせに、リントはさっさと夢の中に潜ってしまった。  一人は怖いけど、二人なら問題なく眠れるんですね分かります。  ……人の気も知らないで。  たとえばこういうとき、わたしは不安になる。  自分は本当に異性として、リントの対象に入っているんだろうか? なんて。  だって普通は好きな子と一緒に寝たら、もっとドキドキもだもだするもんじゃないの?  現にわたしは、ギンギンに目が冴えているというのに、この安らかな寝顔ときたら。 「……ていうかちょ、こっち寄りすぎ」  いつからか、わたしの背はぴったり壁についていた。  うーんと唸って、リントの手が布団を引き上げる。  ころんともう半回転すれば、とうとうわたしは身動きの余地すらなくなった。  押し返してやればいいんだろうけど、そのままベッドから転げ落ちそうな気がしてできない。  ――それ以上に、今のわたしには、リントに触れる勇気がない。  規則正しい寝息を立てる彼の、伏せた睫毛は長く、肌なんて女の子よりも白い。  微かに触れる髪は柔らかい。  こんなものがすぐ目の前にあって、暢気に眠れるわけがないじゃないか。  どきどきと打っていたはずの心音は、いつの間にかばくばくに変わっている。  顔、体は、火のそばにいるときよりも、もっと熱かった。  リントがもう一度寝返りを打ってくれれば、無作為の頭突きになるだろう。もう、それで昏倒でもさせてくれないものだろうか。  そんな願いも虚しく、彼は時折言葉になりきらない寝言を言っては、眠りを堪能しているだけ。なんとも半端だった。 「リント」  名前を呼ぶと、繋がれた左手がちょっと握り返された気がした。 「二人はきついわ……この場合、サイズ関係なさそうだけど」  右半分、大きくスペースが余ったベッドに、独り言が漏れる。  時計の針がまた一周して、カチリと音を立てた。 「……眠くない、なー」 「……こら」 「ひえっ!? 」 「なにまだ起きてんの」  ほんの少し、意識を移したその一瞬のこと。  タイマーでも付いてるんじゃないかと疑うほど正確に、深夜二時。  彼は、重そうに瞼を持ち上げて、わたしを凝視していた。 「お、起きた、の」 「今、目が覚めた……もっかい目ぇ閉じたらまた寝れる……」 言葉の通り、リントの声は今にも寝息に変わりそうな弱さだ。 「レンカは、眠れないの?」 「うあ、うん、まあ、ね。ていうかリントよく寝れるね」 「なにが……?」 「その、わたしと同じ布団で」 「ばかやろー、レンカと一緒だから熟睡できるに決まってんだろー」 空いていた手が、わたしの髪をぐしゃぐしゃと掻き回す。  なにこの人、今の一言で二十四時間戦えるんですけど。 「ほら目を閉じる。夜更かしは美容の大敵だぞ」 「わ、わかったってば」 「うんうん、おやぐみぃ」 最近、内輪で流行っている挨拶を口にして、リントはぴたりと口を閉ざした。 少し置いて、聞こえてくるのは再びの寝息だけ。 「……」 言われるままに目を閉じているわたしの世界は真っ暗だ。 心臓は、相変わらずうるさかった。 「……眠れ、ない」

一緒に寝かせてみた
投稿日時 : 2011/07/24 01:49

最近の投稿作品 (9)

まだ誰からも使われていません

何もありません

▲TOP