パンツァー

朝が来たことさえ
誰にもわからない
暗がりにはなった
記憶が光り出すまで
暖かい日差しが
あたりまえだと信じてた
生きてるってこと忘れて
床に転げてた
夢の中に沈んだ
「本当の自分」見える?...

目の前に広がるこの世界に生まれ　弾けだした虹のメロディ
色とりどりのかけらを集めて
空に放り投げてみて　つなげて
空の向こう
まだ見ない人たちが暮らす
せまい部屋から　飛び出してみよう
ここにいたって　何も変わりはしないから
さぁ飛び込もう　窓の中へと
広い宇宙（そら）にこのちっぽけな地球（ほし）が...

午後過ぎにとおり雨の予報
公園の子供の影消えた
ここに座り込んだ僕
どこへ行けばいいの?
身の程を知ってから　
何もできずただここにいて
今日も明日も変わらず
待ってんだ　何かを闇雲に
すべて嘘だ!
それを信じていた...

零れ落ちた水滴が
地面に水たまりを作る
いつも約束をしてた
橋をすんなりわたっていく
嗤った　日は消えた
君はもう　来ないから
空虚な森
見かけだまし
覗けば空（カラ）
甘い香り...

空が　欠けてた
ただ　見上げてた
何も知れないままだ
狭い路地　ビルの森の中
広い世界の片隅
凍りついた黒い海に
無機質な植物の群れが沈んでいる
行き場のない妙な違和感の　出口を探して
幾度なぞったか知らない道を　また歩いていく
空が　欠けてた...