いろんな歌を聴いたり、カラオケで歌ってましたが、自分でも話が書きたくなって始めちゃいました。
プロフィールを見る投稿作品4作品
もっと見る-
昨夜、というよりすでに日付が変わって草木も眠る丑三つ時と言ってもいい深夜。
カイトは自室にあるパソコンの前に座っていた。大きく伸びをして背中を後ろに反らせると、ちょうどファイルの送信が完了したことを告げる音が鳴った。
「よし、送信完了」
椅子から立ち上がり壁にかかっている時計を見れば、すでに短針は2...ファースト・インプレッション act.4
-
暖かな朝日が差し込むリビングに、一つの屍があった。
爽やかと言える朝に相応しくないその屍は、双子らに起こされたカイトの成れの果てだった。
リビングの中央に配置された2~3人がけのソファにうつ伏せ横たわる姿は、まさしく屍と表すのに相応しかった。髪の毛は寝起きなせいであちこちへ跳ねまくり、身に纏っている...ファースト・インプレッション act.3
-
窓から射し込む日差しが明るく室内を照らす。
壁際にあるベッドには、上掛けにしっかりとくるまった状態の青年が一人、穏やかな表情で眠っていた。
この家の長男であるカイトだ。
メイコが寝汚いと言ったように、カーテンの閉められていない窓から入ってくる光がベッドを照らしているのに、カイトが起きる様子は全くない...ファースト・インプレッション act.2
-
物語というものは、いつも唐突に始まる。
登場人物が何をしていようと、何を思っていようと、突然浮かび上がってくる物語からは逃げることができない。
そんなことを改めて実感した日の始まり。
カラッと晴れた雲一つない空。
澄み渡る青空はどこまでも広がり、遠くに連なる山々がくっきりとよく見える。いつもならぼや...ファースト・インプレッション act.1