サイゾの投稿作品一覧
-
君から零れ落ちそうな 雫が
僕を 潤してくれたなら
終りのない夢の中へ導かれて
僕は…瞳を閉じる…
君の手のひらで 僕は何度でも時を数え
うなされた熱は 夜に流されて
沈んでゆく…
硝子の夜空に 手を伸ばす君は
凍えそうで
奪われた熱は 夜に侵されて...フェアリー(仮)
-
腐乱していた 亡骸を 抱き締めていた
抉り出された 眼球を 手に取り笑う
狂い始めた 僕は ナイフで君の顔面を…
剥がれ落ちた 素顔は 余りに美しすぎて…
「気ガ狂ッタ私ハ 気ガ狂ッタ貴女ヲ十字架ニハリツケ 手足ヲノコギリデ切断シマシタ。
嬉シソウナ悲鳴ヲ上ゲル貴女ノ声ガ 余リニ愛シ過ギテ 貴女ノ顔...「呪ワレシ被虐ノ華」
-
A.
思い出に抱かれて…躰の軋む音を聞けば…
深すぎる傷を更に…刳る貴女の顔が…
精神離脱した僕は…貴女の屍を…
見つめる事しかできない記憶は冷酷に…
A'.
砕け散った楽園…目覚めれば変わり果てた君が…
うまく化けない首なしの…廃人になり…
狂人に見せかけた僕は 下ら無いと嗤いながら
崩れ去っ...鏡の中で…
-
eins…zwei…drei…vier…
裁いてくれ、この狂った世界で
孤独に肩を預けた虚ろな瞳で
崩れ落ちた 理想郷とこの夢
イかれたデカダンスの針を合わそう
回る回る 揺らめいて
気が触レタ 人形(カラクリ)のように
終末を告げる鐘が狂った様に…
(崩れ行く視界)
(哀しめた空に)...Slayd
-
夢を見させてよ おとぎの国から
あの空に浮かぶ船を
ずっと、追いかけて
君を、呼びかけて
そっと、抱きしめて 月と重なる
君を見ているよ
月が消えるまで 側に居たいけれど
僕が薄れていく 夢が溶けて消える
朝が 君を愛でるから
下弦の月が全て照らす夜に...☽ノ□