roboimoの投稿作品一覧
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ずっと長い間檻の中にいた鳥は
飛び方を知らなかった
青空を見上げ羽ばたく仲間を目で追いかける
今はもう檻の外 飛び方を知らない鳥
この翼が飛ぶためにあることを知っているけど
鎖が沢山心につなぐ埋め込まれている
幾つもの南京錠が固くつなぐ
鳥をつなぐものは無い
大空を阻むものも無い
鳥は地面で青空を見...飛び方を知らない鳥
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どこかの誰かがした善意を想像する
違うかもしれないその善意に加担する
回る回る 世界が色んな力で
好きな人たちの想いに触れていたい
形作る私の輪郭はまだ途中
暖かいパーツを張り付けていきたい
どこかの誰かがした善意を想像する
違うかもしれないその誰かは笑うかな
回る回る 世界が色んな力で
好きな人た...パウンドケーキ
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毛 is his 魂
お肌が乾燥する
富士山が生え出る
野ネズミバク転する
虹色の軌跡
ステンドグラスの光
いつかの記憶とリンク
捉えられない感覚が
何かに遮られ消える
毛 is his 魂...毛 is
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赤い竜巻が全てを巻き上げる
どっちが地面かもう分からないまま
追いつめられたネズミのように
牙を剥くんだ
よく解らない小さなものを未来に繋ぐ
そこにいる自分は笑うかな
黒い炎が全てを焼き尽くす
黒煙だらけで何も見えないまま
コントロールできない鎖で
未来を指し示す...赤色のエネルギー
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待ってたよ
時間通り
ココア飲む?
変なコップでしょ
2分遅れ?まじめだね
大体ぴったり
お菓子でもどうぞ
なんだか嬉しそうだね
何かあったの?
なんだ気のせい...ココア
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あなたが思っているより
きっと私はあなたの事を
考えているの
あなたが見せてくれた気持ちは
いつか私が引いた境界線を
変えたの
胸の中の暗い空間
収まりきらず咲いた花は
水面の光と風で
回転しながら空を舞った...回る花
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檻を壊して出てきた熊が
私に10秒やるって言って
タクシーに乗って追いかけてくる
黒いグラサン 葉巻をくゆらせ
見たことがない馴染みの駅で
行き先を知らない電車に乗る
車窓に広がるパノラマ眺め
次のシーンはあと3秒
目の前まで迫ってきているモンスター
緊急離脱で画面暗転...逃走オムニバス
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うす紫の町に静かに灯る電灯
照らすには少し早い明かり
移り変わる町を飾る
ライトアップ
まだ青が残る夜空
鮮やかに浮かぶ店頭
街灯が道を照らして
行き交う人たちを守る
まばらに光る星空
静かに夜を飾る...灯る町
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世界にいた私は
最後に黒いものを
取り込んで姿を変え
不適に笑っていた
世界が消えた瞬間
残ったこの体に
新しい血が流れた気がする
元通りに
私を抱きしめて
最初のお願い...鎖
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分かっているんだこの鎖を外すと
色々なものが壊れてしまうって
作り物の町で
作り物の少女が
枯れないようにともらった造花は
彼女の心を満たしたんだ
もらった想いが弱い光となって
飛び回った
花びらが舞って光を反射していた
少女が街灯から街灯に飛び移る...マスコット
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海底でただ一つの
街灯が弱く照らす
昔作った紙粘土の魚たち
色を塗れば動き出すと信じて
にぶい闇が透明をにごして
境界を無くしたここだけの世界
誰もいない底の中で海面を見つめて
もう動く事は無いと知った白い魚たち
空気を全部吐き出して
沈めたビーチチェアの上で...夜の海底
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思うように記憶が晴れない
隣にふと居てくれるように
その欠片に触れるものを探す
久しぶりに姿を見られた
残してくれたその温もりで
まだそばに居てくれる気がする
たまにしか姿を見せないけど
心の奥の方で休んでる
静かにハンモックに揺られて
気持ちよくまどろんでいるよ...ハンモック
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やけに頭が冴えた
月明かり光る夜
寝静まる世界を照らす
こがね色の照明
青い夜空を覆う雲
月の周りだけは避けている
風が無邪気に飛び回り
私の頬をくすぐっていく
見たことの無い動物たちが
何処からか集まってきて...三日月
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切り裂いて夜の闇
切り裂いて虚無の様に
引き裂いて永久の匂い
まだ見える
切り裂いて夜の様に深い暗い闇の絵
こう言って瞬いた
これで広がった肺を満たす記憶
これで広がった澄んだ幻想の映像
引き裂いて虚無の闇
まだ見える...ラベンダー
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コンクリートに突き刺さったコウモリ傘は
日の光に照らされながら悪態をついている
何かの液体が残ったペットボトルは
自分は他と違うと自慢げになっている
太った茶色い無愛想な野良猫は
水の入ったペットボトルを遠巻きに睨む
長く使われてない小さな空き地は
蛍光色の雑草たちで賑わっていた
海水パンツをはいた...真昼の少女
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投愛乱心 来ない愛心 怖い頼心 捕らえ無いし
ねえ
投愛乱心 来ない愛心 怖い頼心 捕らえ無いし
狐麗送信 壊れ内心 古い境心 終われないし
今日もいつから電話を掛けたの?
知らない番号綺麗な笑い声
乾いた昼間の陽気を通って
買い物袋のジャムの小瓶と
揺らして感じる重さと距離は
このごろ離れた世界と...午後過ぎ
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くすんでる本当の世界より
いつかの写真の方が鮮やかで
想像する世界と物語では
違う自分でいつでも輝いているんだけどもね
自分の呼吸と視界に入る両手が
けなげに活動続けている今も
綺麗なものに囲まれていたい
くすんだ現実のビジョンを見てもね
今日は月も出ていないんだね
そんな訳にはいかないとわかってい...空ら夜
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ちょっと外を歩きましょうよ
霧が冷たくて気持ちよさそう
濡れた葉っぱの匂いとか
マイナスイオン出まくりよきっと
きっと隠れてるカタツムリとか
ちょっと私とつきあってよ
ドライカレーとか食べたい気分
エキゾチックなあの店に行きましょう
焦らなくてもいいわ
本でも読んで待ってる...春ララルリラ
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ああ あなたの声が聞こえる
声が開く 覚える心 動く
ああ あなたの声が聞こえる
緑の空を見上げる ぬるく撫でる
いで立つ幻想い 灰の雲を
優しく包む
ああ 声が開く 覚える心 動く
奏でる灰を包む 現し世 彩る
かみなり風
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食物繊維
食物繊維
食物繊維
食物繊維
あなただって変わりはないのよ
見かけキレイな依存症
一個そのタガを外してあげる
嫌になってくるでしょう?
健康でもなんでもないのよ
自分はマトモだと思ってたの?...食物繊維