城平ろくむ

たったひとつ 欲しかったものを
圧(オ)し殺して 息を詰めて
内側に堆積したもの
言葉にさえできないまま
爆発寸前のソイツに 火を点けた
地面を強く蹴って飛び立つんだ
蒼空(ソラ)が 今 呼んでいるから
地面を強く蹴って羽撃(ハバタ)くんだ
もう未練なんてないから
そう だって私は...

ねぇ 話を聞いて
ねぇ 少しで良いから
「あたしをどう思うの？」
ほらまた 聞こえないフリ
こんなに頑張ったって
あなたは見てなんかない
あたしは要らない？
泣いたって すねたって
そう いつも知らないフリ
今だって そっちのけ...

流されていく日々に
嫌気がさした昨日
今日、あたしは一歩踏み出す
新しい道を歩き出そう
仲間は そこにいるから
からっぽの世界で 手に勇気を
きっときっと辿り着けるはず
あの都へ
願いを叶えてあたしの靴
白銀(ハクギン)の色に輝く...

そして…
今 この想いは時を越えていく…
『貴方に逢いたい』
僕の心は そればかりが渦巻いて
夜空を見上げて涙を堪える
雲が流れていく
少しで良い この想いを乗せて
叶いそうにないから
心からの想いを伝えよう
僕のこの詩(ウタ)が...

血を滴らせるほどの憎しみが
俺を突き動かして
声の限り 叫ぶんだ
きっと 誰にも理解されないさ
さぁ 感情(オモイ)を打ち撒けろ！
俺の手は血に塗れて良いから
世界が思い通りにならないなんて
随分昔に気付いていた
「夢は願っても叶わない」
なんて事...

地球には 隅っこがなくて
君をもう見付けられなくて
僕は何処(ドコ)を探せば良い？
行く宛は この街にもない
君と居た記憶は何処でも
胸に溢(アフ)れ零(コボ)れるから…
「神様がもし居るのなら
　『一度で良いよ 君に逢わせて』
　逢えた時 君への言葉
　決めてあるんだ 言えるかなぁ？...

黒く冷たい水に貴方
記憶が沈んでいき そして
貴方は独り 何処までも
何時の間に此処まで堕ちたの？
静けさと闇しか無い此処に
「独りだ」と思っていたのは貴方だけ
僕はずっと貴方の側に居たの
気付かれない様に そっと
寂しさなんて貴方に要らない
見えないモノに怯えないで...