麻木さん

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sora17

HN*麻木
 リンレン好きです。
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からっぽのまにまに 解釈小説

からっぽのまにまに(/sm12875726)解釈小説 ※この小説は自己解釈小説です。本家には何の関係もありません。 今日、俺は嘘を付いた。 「ずっと、好きだったの」 「うん」 「だから、私と付き合ってください」 その子は学年が上がってから、よく話しかけてきた女子で。 俺も、彼女と話すのは嫌でなかった。 ただ、いやではなかっただけで。好きというわけではない。 ただ、側にいるのが楽だった。それだけだ、恋愛感情なんてもの、ない。 「だめ?」 僅かに目を潤ませながら彼女は聞いてくる。 あぁ、どうしたのものかな。からんと、空き缶の飛ばされる音がした。 誰か、缶けりでもしているのか? 「あの…」 「うん……俺も、そうなれればって思ってった」 何故、そう答えたのだろう。そんな感情もないくせに。 思っても、いなくせに。心は、からっぽのクセに。 * 「うわーっ彼女できたとか、死ねよおまえー!」 「こいつにさき越されるとか…死ね」 「しかも告白されたのかよー!!死ね」 「おまえら、死ねっていいすぎだろ。祝えよ」 「「「ぜってー、祝ってやらねぇ」」 教室に戻って発せられる同級生の罵声にケラケラと笑いながら対応する。 あぁ、馬鹿みたいだ。本当に。 祝わなくたっていいよ。祝われるようなこと、してねえよ。 そんなやりとりをしたくせに、同級生達は何故か酒を用意して、祝いだとか言って宅飲みを開いた。もっとも、酒代は何故か俺のおごりで。 財布は寂しくなったわけけだが。 それでも、夜は楽しかった。無意味に笑った。 ただ、笑いながら何故か、懸命に告白してきた彼女の顔が消えなかった。 ごめん。何故か、謝罪の気持ちしか浮かばない。 からっぽで、ごめん。 * 未成年のクセに、二日酔いでくらくらとしながら、学校へ向かう。 「おはよ」 「あぁ、よぅ」 側には、去年仲良くしていた同級生がいた。 クラスも違うのに、何故俺の下駄箱にいるんだろう。 「何。用?」 「うん、君に…」 「?」 「彼女、できたの?」 どこから、聞いたのだろう。女子の情報能力って、あきれるほどすごい。 誤魔化すのもおかしいと思い、ああと答える。 「君に、好きな人ができるなんて、以外」 「失礼な、俺だって好きなやつくらいいる」 「そう」 「そうだよ」 その言葉に、彼女はふっとさみしそうに微笑んだ。 「じゃあ、言っておけばよかった」 「え?」 あ、やばい。 これって、なんか。 俺の予感に反して彼女は口を開く。 「ちょ、待っ「君が好きだった」 「……っ」 「過去形、だからね」 「……え、と」 「事項、成立してるから」 彼女は今度はからりと笑うと、くるっと後ろを向いた。 ばいばい、と言い残して。 まるで、俺の前には二度と現れないといっているように。 「なん、だよ」 どうして、なんで。 一度だって、言わなかったくせに。 一度だって、俺の望んだことを言わなかったくせに。 「なんで、いまさらっ」 数人の生徒が振り返ったのが分かった。 我に返って、歯を食いしばる。 なんで。今なんだ。どうして、どうして。 どうして、からっぽのままにしてくれないんだ。 間に張り込むんだよ。何で。 知らなかったよ。  両思いだったなんて。 * 「どうしたの?」 「え?」 「何か、今日暗くない?」 目の前の、昨日彼女になった子は俺を不安そうに覗き込む。 本当に、心配そうに。 「何でもねーよ。帰ろうぜ。寒い」 「うん」 冷たい、彼女の手を握り締める。少し驚いたように震えた彼女を無視して、そのまま握り締める。 そんな可愛い反応も、俺には謝罪の対象に移ってしまう。 「ねぇ、やっぱおかしいよ。何かあったの」 「何もねーって、何?何かあってほしいの?」 「違うよっ心配してんの!」 ぶーっと頬を膨らます彼女に思わず笑ってしまう。 「ありがとう」 「何もないなら、いいけど」 「ねーよ、心配すんな。俺が好きなのは……」 「うん」 「おまえ、だけだから」 彼女は嬉しそうに顔を伏せる。恥ずかしげに、自身の手にある小さな手が動いた。 「好きだよ」 「二回も言わなくていいよ」 あぁ、ごめん。仮初の言葉に、頬を染める君。 そんな君を見ながら、笑いたくなる。 まともじゃない。こんなの。 そのまま、彼女の頬に触れる。 ゆっくりと、こちらに向きなおさせた。 目をとじてくれるかと思ったが、彼女を素直にそうしない。 大きな目をこちらに向けたまま。 小さな口を僅かに開いた。 「……事項、成立してて残念だったね」 「え?」 な、に。 「もう一度、言う?」 「待った、おまえ…なんで「事項成立してて、残念だったね」 聞いていたのか?彼女と俺の、会話を。 でも、何で。しかも、残念って。 どうして、俺の気持ちを。 「すごい顔してるよ?」 「なん、で」 「だって、知ってたもん」 「え?」 自分でも驚くほど間抜けな声がでる。 あんな甘いセリフは、簡単に吐けたくせに。 「あなたが、彼女のことを好きって、知ってた」 「……は?」 「しかも、まだ好きなのも知ってた」 意味が、分からない。そう口にしようとして、強制的にだまされる。 唇に指が触れた。 「最後まで、聞いてよ」 彼女は顔をふせた。いつも、前を向いていた彼女が。 「最低って罵っていいよ」 「……」 「押したら、倒れてくれると思ったの」 弱弱しくふふっと小さく笑うのが分かった。 彼女の指に触れて、唇から手を離させる。 「それで、俺はまんまと引っかかったわけ」 「うん」 「予想通り?」 「予想、通り。だけど…」 「だけど?」 「少し、想定外だったのが一つ」 彼女は顔を伏せたまま、小さくつぶやいた。 「あなたが、私と同じ気持ちだったって言ったこと」 「…うん、言った」 「それは、ちょっとひどい」 「……ごめん」 謝るしかない、そう思い。謝罪を口にする。 握っていた手は、いつのまにか離れていた。 そして、ふと思った。 なんで、俺なんだろう。 こいつにはもっと、いいやつがいるのに。 俺なんかより、もっと。まともで、いいやつが。 「でも、消さないから」 「え?」 「告白は、取り消さない」 「ま、待てよでも、俺はっお前に」 「……うるっさい!」 「はい!」 突然の怒鳴り声に思わず縮こまる。 「あなたが、私を好きでも嫌いでも。それが無意味であっても」 「は、はい」 「私は、あなたが好きなの!まともじゃないって分かってるけど、あんたが、好きなの!」 「……ちょ」 「人生なんて短いの、あっという間に終わっちゃうの!だからっ一緒にいなさいよ!」 「あのまっ」 「ぱって消えちゃう前に!私とっ一緒に。どっか、行くの!」 「……?」 「遊んだり、何でもいいから!二人で…並んで」 「……お、おい」 「どっか、遊びに行こう?」 はぁ、はぁと肩で息をする彼女を見て思わず、後ろへ下がってしまう。 なんだ、これ。 なんだよ、おまえ。なんで、そんな…俺に、全力なの。 俺はからっぽで、からからで。 適当、なのに。 「どうなのよ」 「え?」 「あなたは、どうなのよ!」 その声に反応するように、今までのことが走馬灯のように駆け巡った。 一緒に、テストの点で競い合ったこと。 遊びに行って、道に迷って喧嘩したこと。 ダイエットすると言った彼女の目の前で、わざとお菓子を食べたこと。 馬鹿騒ぎしたこと。 馬鹿みたいな、毎日。 うん。 そうか。 「ちょっと、聞いてる?」 色々、あった。本当はないかしれないけど。 重大なことなんてなかったかもしれないけど。 でも、これは、思える。 そうだ、俺は。 「俺は、君と笑っていたい」 *END*

からっぽのまにまに解釈小説です。

読んでいただいて、ありがとうございました。

分かりにくいかと思ったんですが、登場人物に名前はありません。あくまで解釈なので、あえてつけませんでした。

仮設定↓
主人公:なんか色々いい加減な人、小説でモテ期。顔はまぁまぁ、女子と結構仲良し。黒髪。

彼女:おとなしくて、真面目な女の子。ショートカット。主人公をあなたと呼ぶ。

事項成立の子:大人びてる、本とか読む秀才少女。主人公を好きだった。主人公を君と呼ぶ。ロングヘアー。


くらいがありました。

感想等ありましたら、いただけると飛んで喜びます。

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投稿日時 : 2011/01/09 21:27

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