文字を中心に自由気ままにかいてます。 動画投稿とかは時間もないのでちいと無理。 構ってもらうと喜びます。 ひんぬーを愛してますがバカや変態も好きです。 新人潰しに定評のあるミクさんと、けちょんけちょんな兄さんがすきです。
プロフィールを見る投稿作品6作品
もっと見る-
燃え盛れ。
-
悪の女王は死んだ。
私たちが殺した。狂った悪魔は最期まで笑って、私は彼女を憎み切った。
彼女は泣きもせず、、騒ぎもせず、絵に書いたような悪だった。
その悪魔の死体は服を脱がせようとした瞬間爆発した。
脱がせた部下とその近くにいた二人が死んだ。
何故?
彼女の死体は粉々に砕けた。
彼女の遺書も見つかっ...【後日譚】悪ノ物語。赤ノ疑問【悪ノ召使独自解釈小説】
-
時間はたっぷりあった。
死を待つこのうすら寒い空虚な時間は永劫に続きそうで、
恐怖やらなにやらを越え、諦観したような気持ちで僕は薄汚い天井を仰ぎ見た。
愛しい姫様へ。
愛しい僕の半身。二人分の陽光を一身に引き受けた彼女。
君の笑顔だけが救いでした。
君の笑顔こそが苦痛でした。
君の幸福だけが生き甲斐...【最終幕】悪ノ物語【悪ノ召使独自解釈小説】
-
翌日、緑の国への進軍の準備が始まった。
姫様は昨日も泣いたのだろう、泣き腫らした顔のまま。
僕はあの後目を冷やして湯気を吸い、蜂蜜を飲んだおかげて少しはまともな声も出るし目は赤らんだ程度。
泣き腫らして苦しんでいる彼女が気付くわけもない。
三時になったと言うのに彼女はいつものようにおやつの時間を主張...【三幕】悪ノ物語【悪ノ召使独自解釈小説】
-
姫さまは恋をした。
彼女の周りにいるのは大臣達とお付きのたくさんの侍女。
自分とかわらないくらいの男性は僕だけだった。
そんな姫さまが恋に落ちたのは海の向こうの青い国の王子。
優しげな眼差しと暖かい声を持った王子に姫さまは恋に落ちた。
「ねぇ、レン。カイトはね、緑の国の市場が好きなんですって。」
私...【二幕】悪ノ物語【悪ノ召使独自解釈小説】
-
『悪ノ召使』一幕
「ねえ、レン。レンはどうして髪の毛伸ばしてるの?」
「願掛けですよ。」
「願掛け?」
「姫様が幸せになれますようにって。」
「ふーん。」
君は知らない。僕は教えない。
僕の髪が長い理由も。
僕の指がこんなに綺麗な理由も。
僕の爪が磨かれている理由も。...【一幕】悪ノ物語【悪ノ召使独自解釈小説】