あらすじ
緑のアイツを殺してしまった事から、リンにあたって部屋に閉じこもってしまった俺。リンは、まったく悪くないのに…

第九話

リン…マジごめん…。

リンは、何も悪くないのに…。

「ねぇ、レン。開けてよ」

リンは、ドアの向こうから話かけてくる。

俺は、罪悪感とアイツの事でリンと話しづらい。


「ねぇ、レン。お願い、一緒に朝ごはん食べようよ。」

リンは、悲しそうに話にかけてくる。

「昨日から、様子変だよ。ねぇ、お願い。話を聞かせて。」

俺は、ゆっくり口を開いた。

「ごめんな…」

俺は、ドアごしに話した。
「っ…レンのそんな言葉…聞きたくなかったよ。なんで、謝るの?ねぇ、ドアを開けて!!ねぇ!!」

ドンドンドンドン!!

激しくドアを叩くリン。

「お願い…だから…。開けてよ…笑ってる顔…見せてよ…」

リンは、そう言うと叩くのを辞めた。

ガチャッ

「…レン、開けてくれた。」

リンは、泣きながら俺に抱きつく。

そうだよ。

俺は、リンと共にこれからもいろんな壁を乗り越えていかないとイケナイんだよ。

…それなのにリンのせいにようとしたなんて…。

「リン…昨日の事は、聞かないでくれ。」

「うん。わかった。」

「朝ごはん食べようか」

「食べよ!今日は、私の大好きな菓子パンなんだよ!」

「菓子パン?リン…朝から太るぞー!」

「太るって、なによー!」    

そして、リンと俺の鬼ごっこが始まった。

食堂に着くと、後ろから突き飛ばされる。

ボンッ

ドアに顔をぶつける。

「あっ、やりすぎた!」

リンは、笑いをこらえながらそう言った。

「リーンー!菓子パン没収な?」

「えっ!やだー!」

俺は、急いで食堂に入るとリンのパンを奪い取る。

すると、リンも急いで席に座って俺のパンを奪いとる。

…まったく、うまそうに食うなぁ。

頭に、たくさん浮かぶ理想のイメージ。

やっぱり、リンは女王なんかじゃなくて、平凡に暮らした方がいい。

…なんとかして、なんとかして…リンをこの女王と言う鎖から解放してやんないと。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ドSな召使様 第九話

決心がついたようです♪♪

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投稿日:2009/05/22 18:35:16

文字数:895文字

カテゴリ:小説

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