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  • 前奏曲~漏れ出づる光が私の軌跡~ ちぇるのさん 2023/03/20
    15:44

    私は出来損ない.
    みんなと同じように,何もできやしないこの体.
    周りに悪影響だと,物置小屋の隅の部屋に監禁されてしまった.

  • 春の楓(8) ラピスラズリさん 2023/03/16
    00:08

    「ミナト姉ちゃん女神だわ〜!」
    「いつもありがたいよね」
    「わー、おいしい!ミナトくんお姉さんいるんだね!」

  • 春の楓(7) ラピスラズリさん 2023/03/15
    22:56

    大切な友達を予想外の出来事で失った私は女子が苦手になってしまった。
    だけど男子はなんだか話しやすくて、それから私は男子と話すことが多くなった。
    性格は色々あるけど男子だって優しい子はいるし友達になれる。

  • 春の楓(6) ラピスラズリさん 2023/03/15
    22:24

    あの出来事のあとも私達は友達ではいたけど、確実に以前よりも心が離れてしまった。
    そんなある日また事件がおきる。
    ユカはある男子に恋をしていた。

  • 春の楓(5) ラピスラズリさん 2023/03/15
    21:49

    私にはとても仲の良いユカという友達がいた。
    本当に仲がよくていつも一緒にいた。
    色んなところに出かけたりもしたし、ユカは大人になっても私の大切な友達だと思っていた。

  • 春の楓(4) ラピスラズリさん 2023/03/15
    21:21

    月曜日になった。
    試練には失敗したけどこれからもミナトくんと話せるのなら私はそれで嬉しい。
    午前が平和に終わりお昼休みになった。

  • 春の楓(3) ラピスラズリさん 2023/03/15
    20:46

    ミナトくんに謎の試練を与えられ、いつもと違う毎日になっていた。
    そして私はミスに気づいた。
    1週間を勘違いしていたのだ。

  • ホワイトデー えるさん 2023/03/14
    08:17

    ソワソワしてるつもりなんてなかったけど、笑っちゃったのは一緒に住んでいるKAITOがお取り寄せでお菓子を注文したらしい。一体何をくれるんだろうと数日前からニヤニヤが止まらなかった。丁寧に冷蔵庫に入れてある。私もイジワルせずに見ないふりを無理矢理していた。
    「本当にマスターのことが僕には大事なんです」
    「お返しってたくさん意味があるのを知って、誤解されたくないから慎重になりましたよ」

  • 【小説化】火葬曲23 海月大和さん 2023/03/11
    20:02

     季節の変わり目が曖昧なこの土地で、それでも日々の移り変わりを感じられるのは日の長さくらいのものだ。ボランダストリートの一角、とある喫茶店の窓際から傾き始めた太陽を見て思う。あと3時間ほどであの太陽は地に沈むことだろう。
     ふかふかの一人用ソファに背を預けて僕はコーヒーと皿に盛り付けられたソフトクリームを楽しんでいた。
     この喫茶店は僕の行きつけの店で、40代のおっちゃんが切り盛りしている。いかつい風貌と太い指先に似合わず、甘いもの好きのおっちゃんが器用に作るチョコパフェに惚れて以来、僕はここに入り浸っているのだ。

  • 薔薇の心像 毬編さん 2023/03/10
    12:02

    鏡に映った、私は誰なんだろう?
    「行って来るからね」って、黒猫と映ってる、魔女みたいな私?
    今日からでも私は、「薔薇」と名乗ることにするの。

  • 【小説化】火葬曲22 海月大和さん 2023/03/09
    19:35

     衝撃の告白、というほどでもない。薄々は気付いていた独白に、僕は相槌を打った。
    「ケイも?」
    「ああ、最初はあんまり興味がなかった。けど、冷やかしに噂の店に行ったとき、ミクちゃんのおじいさんに促されてな」

  • 【小説化】火葬曲21 海月大和さん 2023/03/06
    19:59

     ここがパーティーの会場ならば、宴もたけなわといったところだろう。仄明るいオレンジ光がそっと輪郭を浮かび上がらせる店内。
     客の入りは八部ほどで、その視線のほとんどは店の奥に設置されたスタンドマイクで歌うリリィさんに向かっている。周囲を包み込むような優しい歌声と、室内を遊泳する音符達に皆がうっとりと浸っていた。
     例外といえば、つい先刻まで僕たちが座っていたソファーに凭れ掛かるニックとグレイグ、それとカウンター席に移動した僕とケイくらいのものだ。

  • 【小説化】火葬曲20 海月大和さん 2023/03/03
    22:26

     意外にも、口火を切ったのは一番恐縮しているはずのミクだった。
    「それで、私は何をすればいいんでしょうか?」
     パーティーの立案者であるケイに向けて、彼女はおずおずと切り出す。ルビー色の液体をグラスの中でゆっくりと回し、ケイはもったいぶるようにグラスを頭上に掲げてみせる。

  • 【小説化】火葬曲19 海月大和さん 2023/03/02
    19:51

    「火葬パーティーだ!」
     ミクに席を譲る形でカウンターに移動したケイが、隣に客が居ないことをいいことに両腕を大きく広げる。自信満々の表情は俗にいうドヤ顔というやつだ。
    「仮装パーティー?」

  • 【小説化】火葬曲18 海月大和さん 2023/03/01
    19:46

     目的の店は、町の中心からやや北西に位置していた。夕方へかけて、落ち着きを見せ始めた街の中、僕はケイから告げられた住所へと歩みを進めている。石壁に挟まれた細い路地はくねくねと曲がったり枝分かれしていたりと、危うく迷ってしまいそうだったけど、どうにか僕は指定された店に辿り着くことが出来た。
     バー『リリィ ベル』。それがケイから告げられたミーティング場所だ。
     扉に取り付けられた擦りガラスから漏れる、ぼんやりした淡いオレンジ色の光を眺め、僕は緊張と不安が入り混じった複雑な心境を自覚していた。

  • 【小説化】火葬曲17 海月大和さん 2023/02/28
    19:43

    「良い曲って、どうしたら作れるのかな……」
     語り終えたリンちゃんは、溶け始めたソフトクリームをひと舐めしてぽつりと零した。
    「あたしの歌、何が悪かったのかなぁ」

  • 【小説化】火葬曲16 海月大和さん 2023/02/27
    19:55

     これってもしかして、未成年者略取ってことになるのかな?
     ぞっとしない考えが頭に浮かぶ。小荷物よろしく抱えてきた少女に目を落とし、僕はどうしたものかと眉間を揉んだ。
     歪な楕円形をした公園の中央には天使のオブジェが乗っかった時計。遊具は明るい日差しをきらりと反射して、芝生は日光を受け止めて実に暖かそうだ。

  • 【小説化】火葬曲15 海月大和さん 2023/02/24
    19:44

     ミクとのデートから一週間ばかりが経った。彼女からの連絡は未だない。
     あれから僕は四日ほどかけて四つの楽譜を書いてケイにその旨を伝え、あとの数日間はミクからの電話を待ちながら平凡に過ごした。
     一時は説得に行こうかとも迷ったけど、僕が伝えられるようなことはもうほとんどと言っていいくらいに無いことに気が付いて止めにした。

  • 【小説化】火葬曲14 海月大和さん 2023/02/23
    19:24

     天使のオブジェが乗っかった時計の針が、午後五時半を示していた。太陽が大きく傾いて、夕方の風が吹き始める頃合いだ。
     ボランダストリートから少しだけ西寄りにある公園で、僕とミクは並んでベンチに腰掛けていた。
    「子供たち、帰っちゃいましたね」

  • 君に捧げるスノードロップ シャムネコさんさん 2023/02/23
    12:01

    どうやら世界はオワルラシイ
    それなら私と一緒に踊りませんか
    真っ白な君は雪のよう。

  • 【小説化】火葬曲13 海月大和さん 2023/02/22
    21:58

     僕は喫茶店で人を待っている。入り口の見えるカウンター席で淹れてもらったばかりのコーヒーを嗜みながら、妙に落ち着いた気分でいた。
     ボランダストリートにある喫茶店の名はクレル ドゥ リュヌ。月明かりと言う意味らしい。艶消しのされた黒色の木材を基調に組まれた店内は、光量を抑えたランプが照らしていて、なるほど昼日中でも月夜のようだった。
     カウンターには穏やかな雰囲気の若い女性が立っている。この店の店主だ。ここは彼女一人で切り盛りしているらしく、相応に店内もこじんまりとしていた。

  • 【小説化】火葬曲12 海月大和さん 2023/02/21
    19:52

     泥のように眠りこける僕を起こしたのは、アパートの呼び鈴だった。連続で鳴らされるベルに気付いた僕は、のっそりと寝床から這い出して、眠りへの誘惑に抗いながら訪問者を迎え入れた。
    「寝てたのか?」
     尋ねてきたのはケイだった。彼は床に積まれた音楽雑誌やテーブルに転がる空き缶を見やりながら、寝ぼけ眼の僕に言った。

  • ナンバーワン 明日彼方さん 2023/02/21
    13:12

    ああ、彼女の心
    軽いなぁ
    何も考えず

  • 【小説化】火葬曲11 海月大和さん 2023/02/20
    19:48

     宵の初め。前にも訪れたことのある墓地へ赴いた僕を、ケンジロウさんは以前と同じように出迎えてくれた。
     たった数回の付き合いなのに、まるで長年親しんだ相手と相対しているみたいな、心地よい沈黙を連れて、僕は火葬場へと辿り着く。
     広漠とした宵闇の空間に、髪と同じ色の控えめなフリルが付いた、黒いワンピースを着たミクがいた。

  • イマジンが聴きたくて 明日彼方さん 2023/02/20
    13:13

    ドラマのセリフ
    そのまま言った
    これはイケると思って

  • 短編小説『Dance with me?』 約6,000文字  作:秋成 あきなり(秋成)さん 2023/02/20
    02:24

    『がたごと』と席を引く音が教室に響きわたる。皆が口々に「あー疲れた」「じゃーねー」と、帰宅に向けての言葉を交わしている。
    私は席に座ったまま筆箱から小さな鉛筆削りを取り出し、机にテッシュを敷いて今日使った鉛筆を丁寧に削った。
    いつの間にか教室の中には、私が鉛筆を削る『シューシュー』という音と、先生が黒板を消す「スースー」という音だけが残っていた。

  • 【小説化】火葬曲10 海月大和さん 2023/02/19
    20:05

    「ミクの歌には不思議な、いえ、不可思議な、というべきでしょうか。そういう力が宿っているようなのです。あの娘が歌うと、周囲にある楽譜が独りでに燃えてしまう」
     OPENの看板をCLOSEDに変え、コーヒーを二人分淹れたケンジロウさんは、カウンターを挟んで向かい合う僕に、そう切り出した。
    「楽譜が独りでに?」

  • 春の楓(2) ラピスラズリさん 2023/02/18
    01:22

    「おはよー」
    近くにいた男子に挨拶をしてミナトくんが教室に入ってくる。
    本人が観察を許可してるんだから、もう思いっきりどうどうと謎の試練に挑んでみようと思った。

  • 新生活を君と えるさん 2023/02/17
    20:39

    「どうしたんですか、この段ボール」
    マスターは珍しく平日にお休みの日にも関わらず忙しそうだ。着てない夏服の写真を撮ったかと思ったら、残りは全て箱に詰めていく。
    「引っ越しに決まってるだろ」

  • 【小説化】火葬曲9 海月大和さん 2023/02/17
    19:42

     馴染みの店の壁には、相変わらず所狭しと楽譜が貼られている。
     カウンターでは、デスクトップ型パソコンをカタカタと鳴らす楽譜屋の店主が、いつも通りのしかめ面をパソコンの画面に注いでいた。
     太い指が、外見に似合わず軽快な動きをするのを目にすると、少しだけ気持ちが落ち着くのはどうしてだろう。

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