グラス注ぐ不安 飲み干した
時計まわる針の上
甘い 苦い 渋い 現実と
綺麗に踊る パンドラ

やがて月が満ちて 夢の中
理想 希望 しのぶれど
君と僕と繋ぐ 色彩は
とっくに褪せた モノクロ

知らず識らず 目を背けて
そこに何を描けるだろう?
開く頁 君がくれた花
今も 乾いたまま

ゆれる ゆらぐ ゆるす 罪の味
紅い舌を透過する
遥か夏の香り 錆び付いた
頭の端で 警鐘

君とふたり過ごす 微睡みが
有ればそれでよかったの
悔いて 悔いて 悔いて さかさまに
おちていく朝

とめどなく 君を想う 青い街
誰を 懐かしむのか?
さらさらり 溶けだしてる 白い絵に
あの日 名残を視たよ
結び合う 掌から 伝う熱
さえも 醒ましてしまう
ここにいて 言えなかった 言葉だけ
今も 煌めくようだ

離れてほどけた糸を
繋ぐ術はどこに


丸い瞳のぞく 深淵に
浸す恋は かなわない
ずっと気付いていた 現実と
目を合わせたら サヨナラ

鈍い刃先かわす 夏の日は
そんな薬 効かないよ
泣いて 泣いて 泣いて 戻らない
想い出の中

全身で 君を想う 青い街
誰も 邪魔はできない
きらきらり 反射してる 水面には
若い ふたり映るよ
美しい 黒髪から 伝う嘘
ならば 覚めないでいて
ポケットに 隠していた 言葉だけ
今も 消えないようだ


どんなに 願えど
時間は かえらない
君の笑顔が 薄れてく

とめどなく 溢れだした 青い日々
誰もいない八月
さらさらり 溶けだしてる 白い絵は
ずっとあの日のままで
結んでた 掌から 伝う熱
さえも 想い出せない
そばにいて 言えなかった 言葉なら
いつか 消えていくかな

離れてほどけた君を
繋ぐ術はなくて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夏影

あの夏を想う詩です。

透Pさんの素敵な楽曲(http://piapro.jp/t/5BOH)への応募でした。よろしければご活用ください。

閲覧数:191

投稿日:2016/07/03 15:44:23

文字数:734文字

カテゴリ:歌詞

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