美しいと思わなければ壊れないで居てくれますか

失うくらいなら欲しくはない
苦しむくらいなら知りたくない
終わりあるものを愛する勇気なんて

忘れてしまえば　消え去ってしまえば
流れてしまえばいいのに

いつか出ていくなら
いつか追い出さなきゃなら
僕の中に入ってこないで

美しいと思わなければ壊れないで居てくれますか
嫌いなんかじゃないでも遠くにいたいよ
愛しいと思わなければ離れないで居てくれますか
刻々といつかの哀が育たぬように

昨日に戻ってやり直したい
それならいっそ初めからとか
傷付き傷付けて戻れない日々なんて

回り道してでも　逃げ出してしまえば
見えないふりすればいいのに

どうか、聞こえてますか
どうか、と僕の問いかけじゃ
運命は聞く耳を持たないから

いつか時間が忘れさせてくれると泣く日の為時間を重ねて
無駄なんかじゃないとか言い聞かせたって
際限なく追いつけない時の中で二人の影を重ねても
固く結んだ蝶も解けゆくように

良い方を選んだのに
悪い方を避けたはずなのに
なんで僕は涙を堪えるの

永遠なんてないからこそ紡ぐ今がきっと華なんだ
薄命も美しく咲き誇るから
さよならを大きくするだけの時間になってしまわぬように
笑顔で「ありがとう」って言えるように