忘れみち
ひとを愛する そんな普通のことを
求めすぎて他のひとに ああ冷たくなる
離れていく思い出の すがたかたちを
いらないものみたいに 散らかしながら
もう二度とない まぼろしの中では
うたかたのように見た 夢もあったけれど
ねえ いつしか時間のながれに
忘れてしまう
かえらぬ毎日を
笑い泣いた
あのころの僕は 本当の僕は
いまどこに
ひとり隠して 探し迷いつづけた
温もりさえ胸の奥で ああ消えてしまう
いそがしいと 口ぐせにしてしまうほど
暮らしを暮らすことに 追われてすごす
遠いあのころに 戻ることができたら
傷つけるようなまねは もうしないけれど
ねえ いつしかきっと互いに
忘れてしまう
かえらぬ毎日を
笑い泣いた
あのころ朝まで 語り明かした友よ
いまどこに
こころの行くあてを 知るために
問いつづけよう
かえらぬ毎日を
笑い泣いた
あのころの僕は 本当の僕は
いまどこに
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