寒い雪が舞って
目の前が見えなくなる
傍に誰もいないのは分かっていることでしょう?と

誰かが傍で呟く
誰もいないのに呟く
目を閉じて何も見ずに
どこまでも雪は降るでしょう

あの日最後に見たあの赤いものは
手にこびり付いて
落とせずに落とす気も無いのに
雪で誤魔化し
白く濁ったこの色


欲しいものは何?と
誰かがそう尋ねてくる
望むものは皆全て手に入れられると信じた

暖かい場所に行きたい
唯日差しを浴びたい
それでも目を開ければ
体には赤が染み付く

あの日この手を掴んだ冷たい手が
両目を隠して
溢れ出す雫も吸い込んで
赤に溶け込み
淡く濁ったこの色

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

白と赤の雪

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投稿日:2009/06/27 16:55:15

文字数:283文字

カテゴリ:歌詞

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