[口 笛]
頼りなく二つ並んだ
不揃いの影が
北風に揺れながら
延びてゆく。
デコボコに膨らんだ
君への想いは
この胸の綻びから
顔を出した。
口笛を遠く永遠に
祈る様に響かせるよ。
言葉より確かなものに
ホラ
届きそうな気がしたんだ。
見渡せば澄んだ景色さえ
ホラ
愛しさに満ちてる。
子供の頃に夢中で探したものが
ホラ
今 目の前で手を広げてる。
形あるものは次第に
姿消すけれど
君がくれた この温もりは
消せないさ。
雨上がりの遠くの空に
虹が架かったなら
乾いた風に口笛は
澄み渡ってゆく。
まるで世界中を優しく
包み込む様に・・・
優しく響く あの口笛の様に・・・
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