小指に絡んだ赤い糸、自らの手ではずしたの
運命の相手なんて、どうせくだらない遊びだわ
あぁ、いつかは私の元、現れるの?
でも、その手段はすでに絶ってしまった。
昔は夢見てた
私がいる場所は、綺麗な場所ではない。
親の借金返すため
身を粉にして働いた、でも中々貯まらなかった。
そして私が行き着いた先は身体を売る仕事。
此方の世界のほうが、早く着実に貯められる。
両手に絡んだ男の手、汚らわしくとも耐え抜いて
亡き親の借金のために、身体を売って泣いていた
あぁ、いつかはこの苦しみ、終えられるの?
でも、その時はやってくることはないでしょう。
借金に利子がつき
私が一生かけても、返せる金額ではない。
親の会社が倒産し
二人揃って自殺した、でも私は置いて行かれた。
どうせなら私も一緒に黄泉の国へ連れていってよ
此方の世界は辛いの、早く私を迎えに来て。
小指に絡んだ透明な糸、自らはずしたつもりだった。
私の糸はもうすでに、断ち切られていたのです。
あぁ、そろそろ疲れてきた、眠らせてね?
もう、私の糸は赤色に染まっていた。
小指に絡んだ赤い糸、今は床に落ちている。
運命の相手さえも、私の元には来なかった。
息絶えた時に現れたのは、私の婚約者でした。
運命の相手は今、私の元に来たのです。
あぁ、何故今更やってきたの、遅いじゃない?
もう、小指にはすでに、赤い糸は無かった。
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