でけぇ扉が目の前にある。
「ミク、MEIKO、KAITO。」
みんなの顔を見る。
決意に満ち溢れた顔をしている。
「俺は、、、この戦いを終わらせる!」
みんなハァ?って顔をしている。
「スマン。言ってみたかっただけだ。」
「そう、、、じゃあ。」
「ああ。行くぞ!!!」



扉を開けたその先には、、、
「やっと来たか。待ちくたびれたぞ。監視カメラでずっと拝見させてもらった。」
「な、、、、、、あんたは、、、、」
「ああ久しぶりだな。」
つやつやとした黒い髪が白髪に、そして薄くなっているがあの顔は見間違うはずが無い。
「親父、、、、、生きてたのか、、、、」
「ああ、そうか。お前らには死んだってことになってたな。」
常にシャウトしているようなこの独特の声。
「何年振りだ?俺が13か4の時だよな?」
「ああ、、、もうそんなになるんだな、、、」
懐かしそうに目を細める親父。
「聞きたいことがある。」
「なんでもいい。答えてやろう。」
「一つ、山葉博士を殺したのはあんたの差し金か。
二つ、VOCALOIDを生み出したのはあんたか。
三つ、MEIKOをフリーズさせたのはあんたか。」
「全部YESだ。」
「なぜ博士を殺した?」
「正確に言うとだな、殺さず生け捕りにしろと言ったんだ。
だが最近研究所の若造が硫酸弾なるものを作ったらしくてな。
試し撃ちがしたかったらしい。
だが想像上の威力だったらしくてな。何もかも溶けたそうだな。
まあ今後の研究に期待したいところ、、、」
「話が長い。」
「ふう、、、」
残念そうに肩をすくめる。
昔のままだ。
「じゃあ最後に聞こう。なぜ軍事利用しようとするんだ。」
「、、、、儲けだ。」
「本気で言ってるのか?」
「、、、、ああ。」
「俺はあんたに色々教えてもらったよな。」
「そうだったな、、、」
「PCの扱い方は今でも役にたってるよ。
格闘技はいくつ教えてもらったっけ。
ハワイに行ったときは銃の扱い方も教えてくれたよな。」
「そんなこともあったな。お前は飲み込みが早かったからな。」
「そういやもうすぐお袋の誕生日なんだぜ?」
「ああ。今でも忘れていないよ。お前もついこの前22になったろう?」
「ああ。」
「じゃあ今はもう社会人か?まだ学生か?」
「どっちでもない。ニートだ。」
「ああ、、、お前は人付き合いが苦手だったな。」
「なんせ中学のときにバンド組んで3日で解散だったしな。」
「そういやそうだったな。」
苦笑する俺と親父。
「、、、、軍事利用を中止にしろ。」
「不可能だ。」
「何故だ?」
脅すように俺は言う。
「私や山葉みたいにVOCALOIDの研究者がいる限り計画は終わることはない。」
「もう一度だけ言う。やめろ。」
「無理だ。やめさせたいのなら私を殺すことだな。」
「何!?」
「まあ不可能だろうな。お前らたった4人ではな。
私は一度に10人と戦えるんだぞ?」
「あら、4人なんかじゃないわよ。」
オレンジの髪の美少女がいきなり上から降りてきた。
「ネル!」
「べ、、別にあんたの為にきて来た訳じゃないんだからね!」
「はいはい。ありがとよ。」
ドーン!!!!壁が崩れる。
「やっほーーーー!!!」
「あわわわわわわわわわわわ、、、、」
「ふにゅう、、、、」
「リン!レン!ハク!」
「え?何?なんかあったの?」
「リンちゃん~。なんでそんなに嬉しそうなの、、、」
「死、、、ぬ、、、、」
ハクは大丈夫なのか?
「まあいい。これで7人だぜ?」
ハクを勝手に勘定に入れたがまあいいだろう。
「ワタシトレムモイルサー。」
「話は聞いてましたよー。参加させてもらいますー。」
ゴーヤっ娘と、、、誰だ?
「フフフフフ、、、ワタシモナカマニイレテ、、、」
なんだか今度は○子みたいな。だけどとてもお美しい女性が這って来た。
「10人だけど、、、何か?」
「文句無いだろう。いつでもいいぞ。殺してみろ。」
「みんな、死なない程度にボコるぞ。」
「笑わせるな。茶番は終わりだ。」
みんなが一斉に動き出した。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

VOCALOID ~watashiniutawasete~11 前編

次回最終回的なことを言っておきながらすんません。
後編に続きます。

ではまた後編で!

前回
http://piapro.jp/a/content/?id=notxob04bfjf3cee
後編
http://piapro.jp/a/content/?id=jeel6veuzx1bj0h6

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投稿日:2008/05/21 21:56:23

文字数:1,678文字

カテゴリ:その他

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