始まりはあの時初めて見た世界

人魚の私に貴方は手を差し伸べた

それは主人公の町娘と恋をする

優しい瞳の色をした隣の国の王子様

決められたストーリーを 演じ続けることを

やめてしまった だって 恋をしてしまったから


星の下で ワルツを踊ろう

ストーリーなんて忘れてしまう程に

今だけでも夢を見させて

とある人魚の名もない恋


王子と町娘は出会い「恋」をした

このストーリーも終わりに近づいていく

「実らない恋は捨ててしまいなさい。

ストーリーはいつも主の手に」

・・・わかっているけれど


夜をまとって ワルツを踊ろう

この気持ち隠してしまうほどに

今だけでも夢を見させて

とある人魚の名もない恋


ah 許されない心を

不器用に紡いで

暗い暗い海の底 で今

貴方に向かって歌い続ける

拙い私の恋の歌


別れを前にそっと口付けを

最初で最後のさよならのキス


闇をまとって 深い海の底へ

はじまりの泡へ 姿を変えながら

消えていく 意識の中で 覚えていたのは 出会った時の笑顔

叶わない 恋だとしても この想いだけは忘れない

大好きな 貴方がくれた 初めての恋だから 



これはとある人魚の恋の物語

誰も知ることのない恋の歌

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

とある人魚の恋物語

livieraさんの曲に歌詞を付けさせていただきました。
歌詞にまつわる物語みたいのを考えてすごく楽しかったです^^

◇あらすじ◇
絵本の中の住人である人魚の娘が、主人公である町娘と結ばれるはずの
隣の国の王子と、密かに恋におちてしまった。

しかし、この物語は町娘と王子が身分の差を越えて愛し合う物語。
王子に「あの町娘こそ貴女の運命の人です」と
告げるだけが役目の人魚と王子の恋は
主であるストーリーテラー(作者)に許されるわけがなかった。

それでも運命に抗おうとする2人に怒ったストーリーテラーは
人魚の役を「王子の継母に、王子と町娘との間を密告した裏切り者」とし、最後には暗い海の底に追放され泡になってしまう、と書き換えてしまった。

引き裂かれる2人の気持ちをよそに、物語は始まる・・・。


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投稿日:2012/12/23 22:56:41

文字数:547文字

カテゴリ:歌詞

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