A
思い通りにいかないことだらけの毎日に
終止符を打とうと躍起になった
太陽に輝く白い街道は
今日も僕だけをあざ笑う
A
楽しいことなんてなんにもないのだと嘆く
君の背中を刺したいと思った
影の染み込んだアスファルトは
僕を少しも慰めやしない
B
頑張ることが嫌いだった
報われることなんてないと
知らないフリをしていたから
S
錆び付いた窓の格子越しに
君が息をする世界が見えた
僕を追い越して行った君の
遠く青いその声は紡ぐ
手招きするその眩しさに
夢の中僕は傷つけられる
A
子供のままで居たかった
少しのことで褒めてもらえたあの日に
どうにか戻れはしないかと
努力もしない僕は言う
B
本当はちょっと分かっていた
ずっと前から気付いていた
君がただ少し羨ましいんだ
S
風に靡くカーテンの波に
僕はきっと呑まれていた
堕落した僕の横を君は
何食わない顔ですり抜けて行く
僕に向けるその笑顔が
また胸の傷を抉る
A
見返りだけが欲しかった
愛想笑いだらけの日常に疲れていて
僕は精一杯生きる振りをしながら
今日もまた昨日のままの僕
C
どうにも理由が欲しかった
頑張れない為の言い訳が
劣等感だらけの毎日は
もう苦しくて生きてなど行けないから
A
開いた扉の向こう側に
今僕の名前を呼ぶ声がする
放任主義な自分の背中を
思い切り強く蹴り出した
S
飛び越えた瞼の奥に
夏の夜風に晒された君の
後ろ姿だけがよく映えた
ああどうか君にいつか
追いついた僕の視界が
滲んでしまわないように
羨んだ僕は壊していこう
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