『ディスプレイディスコミュニケーション』
作詞・くさびん

画面越しの情報が錯綜する時代の中
VRにより僕らの脳みそは水槽に沈められ
手足の有無は手段の有無と同義にされ
それに踠(もが)き抗う者たちの努力を見下ろした
時間経過で流れた氾濫する呟きたちの
「それっぽさ」に感化された僕たちは時代を軽視し
知識の有無と経験の貧富は同一化され
無知と啓蒙気取りに泣く者たちをニワカと貶した

心が込もらぬと言われたから
資源の紙の無駄遣いを強要され
誠意が伝わらぬと言われたから
取り返しのつかぬ上澄みの恋文を書かされ
その不平不満のエトセトラを
画面外から画面内に吐露する

向こう側の僕らはこんな有様の
こちら側の僕らをどう思うだろう
人を人と思わぬことはお互い様だ
向こう側の僕らはこんな為体(ていたらく)の
こちら側の僕らに何を思うだろう
画面を覗く僕らも
画面越しの誰かに覗かれる
同じ弱さ持つ僕ら自身を求めてる

額面上のモノしか分からぬ僕らは
額面以上を読み取れと誰かに叫び
額面上のモノしか見れない僕らは
額面以上を汲み取れと誰かに諭し
言えばきっと伝わることを
「言わぬが花」と勘違いして
得も言われぬすれ違いばかりを繰り返す
そんな僕らこそが僕らを惑わせた

向こう側の僕らはこんな有様の
こちら側の僕らをどう思うだろう
人を人と思わぬことはお互い様だ
向こう側の僕らはこんな為体の
こちら側の僕らに何を思うだろう
画面を覗く僕らも
画面越しの誰かに覗かれる
同じ弱さ持つ僕ら自身を求めてる

手が届かぬ相手に届いたのは
伝わったと信じる言葉とは
相違のある位相の何かで
そんな中で交わすキャッチボールだから
思いもよらぬデッドボールを生んだ
謝りようにも過ちも誤ちも
受けた側からしたら単なる
攻撃に過ぎない痛い何かで
そんな中で躱すスキルばかり育ち
思い出さぬようにデッドスペースで埋めた
そんな弱さを認めて欲しくて僕らは
画面外から画面内に吐露した

向こう側の僕らはこんな有様の
こちら側の僕らをどう思うだろう
人を人と思わぬことはお互い様だ
向こう側の僕らはこんな為体の
こちら側の僕らに何を思うだろう
画面を覗く僕らも
画面越しの誰かに覗かれるけれど
画面越しの誰かに除かれぬ理想郷願ってる
同じ弱さ持つ僕ら自身を求めてる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

歌詞投稿23

趣味で溜めていた歌詞その23です
素人クオリティなのでよろしくお願いします

閲覧数:120

投稿日:2020/04/25 17:26:46

文字数:974文字

カテゴリ:歌詞

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